一個何十円のアメで
どうやって商売しようか。

こんな授業があったら、
どんなに楽しいことか。

そして、それだけでどれだけ
目の前の視界が明るくなることか。

たとえそれが伝統のある、
職人によってつくられるものだとしても、
「キャッチコピーでなんとかして」なんて
依頼されることが多いデザインという職業柄、
今回訪れた「あめ細工吉原」さんは
目から鱗でした。

一個何万円のジュエリーでさえ、
値引き値引きの世の中なのに、
あめ細工吉原さんでは
一個何千円のあめで商売しているのです。

たまたまＴＶでみかけて
Ｐ君が退院したら行きたいということで
誕生日にいってきました。

天気がよくなかったのと、
時間帯がタイミングよかったのか、
そんなに混んでいなくてラッキーでした。

店内にはかわいいあめ細工がズラリ。
うさぎやねこ、恐竜から人魚姫など、
お好みのものをその場で職人さんがつくってくれるんです。

Ｐ君はオレンジ色のドラゴン、
そしてタマちゃんは、、
緑の竜。。。

店員さんも
かわいいうさぎやハムスターを
すすめてくれたけど、、。

ひとつ作るのにだいたい5分くらいでしょうか。
いよいよ僕たちの番がきたので
夢中になって見入ります。

「写真とってもいいですか？」
誕生日プレゼントに買ってあげたＴＯＹカメラで
撮影するＰ君。

そりゃあそうです。
職人さんがていねいにすばやく
作り上げていくあめ細工は
本当に魔法のようで
僕も写真を撮ることを忘れるほど
興奮して見入りました。

ていねいに説明しながら
こどもとおしゃべりしながら、
子供が好きなんだろうなぁ、
と人柄まで見えてくる
対面型の販売方法に
いつの間にか僕たちは引きずり込まれていました。

あっという間に完成して
お互いに「ありがとう」を伝え合う。
なんて気持ちよいお買い物だろうと
お店を出ました。

家に帰ってさっそくペロリ。

甘すぎなくて
大人もいける味。

ごちそうさんでした。

お店　：　あめ細工吉原

（続きます）

14/03/02