10年前の自分へ

・小学校のころ通っていた
絵の教室で石膏をデッサンしているときに
石膏をちょこっとずらすと
光と影による黒と白の面積が変わって
まったく違う表情を見せてくれたことは
今でもすごく印象に残っています。

ひとつのものを
いろんな角度から見ることで
楽しみ方も増える。

これはデッサンの基本だし、
暮らしのきほんでも
あるなと思います。

・クラシックやインド古典の
音楽を奏でる人たちと
お話しすると面白い。

何百年もの時間をかけて
つくられたルールの中で
演奏をすることの楽しみ方。

譜面の裏側を察しながら音を出す
イマジネーション。

彼らの音楽に対する接し方に触れると
暮らしは音楽だなと
思わされます。

・結婚という制度も面白い。
その枠組みの中で暮らす人たちと
話すことは面白い。

夫婦喧嘩があったり、
子供が非行に走ったり、
これほど、「わからない」
ものはないと思う。

わからないから難しいので
途方に暮れる人もいるし。

だからこそ、クリエイティブな
フィールドだと思います。
お金を稼げる市場でもあると
思えるくらい。

子供を二人も授かって、
価値観を変えるほどの
地震を経験したり、
家族にまつわる仕事に転職して、
マイホームを買うことになったり。

jazzやbossa novaの理論を
覚えようと鍵盤と向き合ったり、
人の意見を聞けるようになろうと
図書館へ通うようになったり、
毎日をていねいにいきようと
写真を趣味にしてみたり、
自分の正直を探そうと
ブログをはじめてみたり。

この10年で僕は暮らしの見方を
ちょっとずつ変えてきました。

そしたら、いろんな発見がありました。
どれも僕にとって大切な体験となり、
今、一つ一つの判断をする際の
経験則を持つことができました。

吉本隆明さんの名言
「10年、毎日続けたらいっちょまえになる」
のとおり、やっとこさ10年です。

「幸せにします」と
結婚式でも結婚パーティーでも
みんなの前で公言したとおり、
家族を幸せにできているかと
問われると、自信を持って答えられないけれど、
なんとか、いっちょまえ
の域には到達できました。

ここからもっと楽しくなるんだと思います。
幸せにしなきゃと思います。

今度は、10年後の自分へ。

どんな自分になっているのか
楽しみです。

それ以上に、子供たちが
どんな成長をしているのか。

新しい家で暮らす僕たちは
どんな暮らしを育んでいるのか。

この想像が何十年も続きますように。

今日も来てくれてありがとうございます。11/22。結婚して10年になりました。見守ってくれるみなさまに感謝です。そして、一番そばで見守ってくれている嫁ハン、ありがとう。幸せにします。

16/11/22