おもしろくする

誰かにすごいと言われるようなことや
ありがとうと言われるようなこと、
ていねいな作業をすること、
それどころか、当たり前なことすら
ろくにできない僕、もうすぐ40歳。

それに気づいたのは、
このサイトを始めた
5年前のころでした。

そのころ出会った
吉本隆明さんの言葉
「10年、毎日続けたらいっちょまえになる」
を自分の座右の銘にして、
ダメな自分と向き合い、
呪文を唱えるように
ただただ繰り返してきました。

10年の半分になる今年、
ちょこっとだけ手応えを感じた
瞬間もあれば、
この先これを繰り返しても、
ようやく人並みになれるんだという、
他人と比較したときの自分を
想像するのが怖い気持ちもあります。

だからといって、これをやめようとは思いません。
10年間、僕は相変わらずなペースで
これをひたすら繰り返そうと思います。

いろんなことができないこんな僕ですが、
唯一といっていい、褒められることがあります。
それは、おもしろくすることです。

すごくもないし、ありがとうとも言われないけれど、
「おもしろい」と言われたことは
少ないながらもあります。

このおもしろいは、笑えるとか、
ワクワクするとかいうおもしろいじゃなくて
「strange」「unusual」な
おもしろいです。

だから、おもしろいと言われる人と
怖がれる人、両極端でした。

今年は、この五年間で続けている
取り組みに加えて、
おもしろい取り組みを増やしていこうと、
久しぶりにデザインの仕事をしながら
思いました。

やっぱりデザインが好きです。
言葉にするよりも形を残すのが好きです。

今日も来てくれてありがとうございます。ちょうど、しりあがり寿さんの「人並みということ」という本を読んでいるから、なんだかムラムラしている自分がいます。週末はギター弾こう。

18/03/09