わからない、難しいことの価値

久しぶりに親父バンド、
しかも元プロ二人と
三人でスタジオに入ってきました。

課題曲はPANTERAの
難解な曲ばかり。

できる限り練習して臨みましたが、
元プロでも苦戦するほどの曲で
なかなか難しい仕上がりに。

途中頭で考えるとわからない、
身体がついてこないような
難しい構成もあって、
まあできなくて凹むのです。

ただ、この凹みがうれしいというか。

果たしてこれはできるよになるのだろうか、
と思いたくなるほどの目の前の壁に対して、
おじさん3人は楽しそうに演奏します。

「60歳までにはできるようになりたい」
と冗談なような本気をかまして
フィジカルも必要なこの課題曲を
三人で2時間みっちり練習するのを
続けようと乾杯しました。

打ち上げでは、それぞれの近況の話や
それこそ、AIでなんでもわかるようになる
そんな世の中での
おじさんたちの立ち振る舞いについて
終電ぎりぎりまで話し合いました。

わかること、容易になることが
デフォルトになる現代において
わからない、難しいことの価値は
尊いものだと、
混沌とした20代を生きてきた
中年おじさんは思うのです。

今日も来てくれてありがとうございます。そりゃあ無理でしょう、ということにチャレンジすること。それはフィジカルも、覚悟も必要です。ものすごいチャレンジに挑んだ嫁ハンの勝負の日が終わりました。何が正解かわからないですが、頑張ることに価値があり、尊いものだと感じます。お疲れ様でした。僕も音楽を一生頑張ります。

25/08/22