先日の美容師さんとの会話で、
転職の話から、お仕事についての話に
発展して面白かったのでその話を。
お世話になっている美容師さんのお店は
二週間前でやっと予約が取れるくらい
人気の美容室です。
店主一人でやっていますが、
安定した経営ができているのは
お店の様子からもわかります。
独立してから6年ほど経ち、
コロナなどもあったけれど、
3年目くらいから安定してきて
転職なんて考えることはないけど、
将来の不安はあると言っていました。
*
仕事は髪を切る、パーマをかける
など作業は同じことの繰り返しですが、
いろんなお客さんのお話を聞けて、
しかも固定のお客さんになってくれたら
その経過も見ていけるから、
お仕事の内容としては楽しいし
飽きることはないんだろうなと。
美容師になるには
国家資格が必要で、
学校で学んで、見習いをして
経験を積んで働く。
約20%の人は独立するけれど、
就職後の離職率が3年以内で50%と
他のサービス業に比べてかなり高いようです。
店主さんは「誰でもできますよ」
なんて言っていたけれど、
いやいや、センスや才能がないと
続けることができないお仕事なんだなぁと
帰宅後に離職率などを調べたらそう思いました。
ただ、そのセンスや才能は
どちらかというと散髪のスキルというより
お店の雰囲気やトーク力、
スタッフさんのパーソナリティで
差がつくのかなと感じました。
これは、物売りでもそうでしたが、
職人さんの世界でも同じなのかもしれません。
安心してなんでもお話ししたくなる、
もはや散髪をすることだけでない
価値を僕に与えてくれています。
*
そんな美容師になるきっかけは?
という質問をぶつけてみました。
いろんな人がいるだろうけれど、
と前置きして、店主さんのきっかけは
やりたくないことを消去法で
残ったのが美容師だったそうです。
一時期は「カリスマ美容師」や
ドラマで美容師役が話題になって
「憧れ」が動機になる人もいたかもだけど、
美容師の世界は職人に近いので、
残業という概念もないし、
縦社会だし、現実は厳しいから
なりたいと思う人は減っているのかも、
と言っていました。
手に職をつけたい人が
始める人も多いと。
少なくても店主さんはどうだったと。
謙遜してらっしゃるのだろうけれど、
半分は本当かなと思う部分もあり、
ちゃんと学校で学んで資格を取って、
就職したお店で見習いをして学び、
経営についてもそこで学ぶという、
美容師業界の構造が魅力的に思えました。
つまり、構造化することで、
モチベがなくたって、
仕事を長く続けることはできるし
独立だってできるし、
その中で楽しいことはたくさんあると。
*
僕の新しいお仕事は
ちょっと美容師さんに似ている部分もあり、
手を動かす人たちは職人のように
働いています。
そんな現場の人たちに
モチベを与えることが
サービス向上につながる
と思っていたのですが、
美容師さんの話を聞いていて
構造化することができれば
モチベがなくても
サービスは向上するのかもと
勉強になりました。
こうやって、散髪だけでない
価値を提供してくれる
美容師さんに憧れます。
僕はやっぱりモチベな人なので、
憧れがモチベになり、
モチベが構造化を頑張ろうと
思わせてくれます。
今日も来てくれてありがとうございます。構造化をする際に、AIはとても力になってくれます。頑張るぞ!
25/03/17