美容師のモチベ

先日の美容師さんとの会話で、
転職の話から、お仕事についての話に
発展して面白かったのでその話を。

お世話になっている美容師さんのお店は
二週間前でやっと予約が取れるくらい
人気の美容室です。

店主一人でやっていますが、
安定した経営ができているのは
お店の様子からもわかります。

独立してから6年ほど経ち、
コロナなどもあったけれど、
3年目くらいから安定してきて
転職なんて考えることはないけど、
将来の不安はあると言っていました。

仕事は髪を切る、パーマをかける
など作業は同じことの繰り返しですが、
いろんなお客さんのお話を聞けて、
しかも固定のお客さんになってくれたら
その経過も見ていけるから、
お仕事の内容としては楽しいし
飽きることはないんだろうなと。

美容師になるには
国家資格が必要で、
学校で学んで、見習いをして
経験を積んで働く。

約20%の人は独立するけれど、
就職後の離職率が3年以内で50%と
他のサービス業に比べてかなり高いようです。

店主さんは「誰でもできますよ」
なんて言っていたけれど、
いやいや、センスや才能がないと
続けることができないお仕事なんだなぁと
帰宅後に離職率などを調べたらそう思いました。

ただ、そのセンスや才能は
どちらかというと散髪のスキルというより
お店の雰囲気やトーク力、
スタッフさんのパーソナリティで
差がつくのかなと感じました。

これは、物売りでもそうでしたが、
職人さんの世界でも同じなのかもしれません。

安心してなんでもお話ししたくなる、
もはや散髪をすることだけでない
価値を僕に与えてくれています。

そんな美容師になるきっかけは?
という質問をぶつけてみました。

いろんな人がいるだろうけれど、
と前置きして、店主さんのきっかけは
やりたくないことを消去法で
残ったのが美容師だったそうです。

一時期は「カリスマ美容師」や
ドラマで美容師役が話題になって
「憧れ」が動機になる人もいたかもだけど、
美容師の世界は職人に近いので、
残業という概念もないし、
縦社会だし、現実は厳しいから
なりたいと思う人は減っているのかも、
と言っていました。

手に職をつけたい人が
始める人も多いと。
少なくても店主さんはどうだったと。

謙遜してらっしゃるのだろうけれど、
半分は本当かなと思う部分もあり、

ちゃんと学校で学んで資格を取って、
就職したお店で見習いをして学び、
経営についてもそこで学ぶという、
美容師業界の構造が魅力的に思えました。

つまり、構造化することで、
モチベがなくたって、
仕事を長く続けることはできるし
独立だってできるし、
その中で楽しいことはたくさんあると。

僕の新しいお仕事は
ちょっと美容師さんに似ている部分もあり、
手を動かす人たちは職人のように
働いています。

そんな現場の人たちに
モチベを与えることが
サービス向上につながる
と思っていたのですが、
美容師さんの話を聞いていて
構造化することができれば
モチベがなくても
サービスは向上するのかもと
勉強になりました。

こうやって、散髪だけでない
価値を提供してくれる
美容師さんに憧れます。

僕はやっぱりモチベな人なので、
憧れがモチベになり、
モチベが構造化を頑張ろうと
思わせてくれます。

今日も来てくれてありがとうございます。構造化をする際に、AIはとても力になってくれます。頑張るぞ!

25/03/17