不憫

誰だってそうなのかもしれませんが、
僕はお仕事で孤独を感じたことがあります。

それは、随分前に、面と向かって、
「市川さんだけが頑張ってるようで
不憫に感じる」と言われたときでした。

もう転職してしまったけれど、
音楽の趣味も近く、好意的に思っていただけに
そう言われたのはかなりショックで、
そう思うなら一緒にがんばろうよ~と
心の中で思いながらメソメソしていました。

楽しいことで嫌なことを上書きしていく
ようにして生きていますが、
老いて忘れやすくなった今でも
ハッキリと覚えています。

以降、僕は「好きでやってるから」と
自分を洗脳し、人にもそう言って、
初めから距離を置くようにしているのですが、
それでもやっぱり人間ですもの、
仕事をしているときは熱くなってしまうので、
不憫な人だなぁ、と
さぞ思われているんだろうな。

と、感情的になって
逆に相手のことを不憫に思ってしまったり、
攻撃的な思考になってしまうこともありました。

随分長い間、自分で勝手に壁をつくって
本当に不憫な人になっていたのかもしれません。

老いのせいなのか、
その壁が少しずつ崩れてきたのか、
気付けば、まわりに、僕のことに
寄り添ってくれる人たちが
一人、また一人と。。涙。

うれしい。

みんなそれぞれafterworkがあり、
仕事とは別に大切な時間がある人たちが、
せめて仕事の時間だけでも、
一瞬だけでも、一緒にやってもらえるなんて。

最近は本当にその瞬間を感じるたびに
感謝の気持ちでいっぱいになります。

その気持ちになるたびに、
まわりに対して攻撃的な態度をしていた
自分を恥ずかしく思いますし、
一緒にやってくれる人に感謝しながら、
がんばりたいと思うようになりました。

きっと、昔、僕を不憫と思った彼に対しても、
僕は自分の能力を過信したような感じで
攻撃的な態度をしていたんだろうなぁ。

本当に一人じゃ何もできません。

歳を重ねるごとにそれを感じます。

僕もできることで返します。
できないこともいっしょに頑張ります。

不憫に思われないように生きるんじゃなくて、
変な壁をつくらないように
せっかく協力したいと思ってくれる人に
不快な思いをさせないように
がんばりたいと思います。

今日も来てくれてありがとうございます。僕の憧れの人には、元フリーランスや、ずっとフリーランスみたいな人が多いから、もう少しチームプレイを楽しむ人も憧れに追加して、その人の素振りを真似してみようと思います。

23/08/05