不思議なリアル

田舎育ちの僕は
世の中のことが本当にわからなくて、
上京して初めて見た世界に興奮したし、
そこで出会ったいろんな人たちから
たくさんのことを学びました。

当時は情報を得るツールは
テレビと雑誌、あとはお兄ちゃんのいる
同級生からのお話くらいで、
想像力がすごく育まれていたなと
振り返ります。

今の子たちは、インターネットやSNSで
どんどんと情報を得ることができるから
僕らのころとは違う環境ではあるけれど、
それでもやっぱり、初めて触れる世界には
きっと興奮するんだろうな。

やっぱり情報と体験は違うし、
バーチャルとリアルは全然違う。

そして体験やリアルは不思議です。
不思議だから情報やバーチャルで
補填しようとするんだろうなと思えるくらい、
言葉で表現できなかったり、
つじつまが合っていなかったり、
不思議でわかりません。

大人になるって、混沌を許容しようと
努力することなんじゃないかなと、
まだまだお子ちゃまな僕ですが、
20歳以上年の離れた子供たち、
自分自身に対して思います。

いっしょにバンドでジャムセッションをしていた
僕より20歳くらい年上のおじさんが
「不思議なリアル」というフレーズを
よくジャムの中で歌っていました。

混沌としたジャムセッションの中に
道しるべになるようなフレーズで、
今でもたまに口ずさみます。

不思議なリアルをオマージュした
曲をつくろうかな、
朝から成人式ムードのラジオを聞いて
そんなことを思いました。

ピー君もボヤっとした未来の中、
目の前の受験に向かってとにかく
頑張っているようです。

「みんなが年末年始騒いでる今こそ
差が縮まるチャンス」と言って
今日も机に向かっています。

もう立派な大人じゃないかい。
そう感心しながら、
僕も休日だけど仕事をします。
これを情報社会では「ブラック」と
呼ばれたりしますが。。

不思議なリアル。
タッチ ザ リアル。

今日も来てくれてありがとうございます。友達が久しぶりにミックス音源をアップしてくれたから、それを聴きながら今日もお仕事がんばります。

23/01/07