現代アートの世界で注目を浴びる
重要な芸術家のひとり
ゲルハルト・リヒターを知りました。
ドイツ生まれで東西の異なる文化を行き交い
写真が登場する中で絵画と向き合い、
フォトペインティングという手法で
有名になったリヒター。
遠目ではリアルな写真に見えますが、
近づいてみると、
刷毛で表面を擦ることによる「ぼけ」も表れて、
絵画と写真の合間の
揺らぎを感じることができます。
写真と絵画、どちらが客観か主観か
ということを問いながら
「距離を置くこと」をテーマにして
活動された方だそうです。
そんな彼が長いキャリアを経てから
それまでのフォトペインティングから
アブストラクトペインティングという
技法に切り替えて、
さらに評価を高めることになりました。
若いころに衝撃を受けた
アウシュヴィッツ強制収容所を描き、
その上から鮮烈な色を組み合わせた
代表作「ビルケナウ」を描くまでに
長い年月があったことも、
彼の「距離を置くこと」が
関係していたのかもしれないと
この話を聞いて思いました。
*
昨日、ピー君が修学旅行から帰ってきました。
そして翌日の今日は朝から
模試テストで会場の中野にある
明大キャンパスに送迎してきました。
だんだん自分のことは自分でやっていける
年ごとになってきているので、
最近は僕からあまり話しすぎないように
気を付けています。
ちょっと距離を置くことの大切さを
親子の関係から感じています。
同じように会社でも、
メンバーや部下、外注先や取引先との
距離感も大切にしています。
距離を置くことについて
考えさせられた日曜日の朝。
今日は大仕事があるので
朝から仕事をしていますが、
お仕事との距離感も
老いと向き合っている中で
日々考えさせられています。。
今日も来てくれてありがとうございます。リヒターの展示会が東京国立近代美術館にて10月上旬まで開催中のようなので、タイミングを見て、タマちゃんを連れてか、もしくは一人でも行ってこようかなと思います。
22/09/04