洒落にならない

インターネット上のお店でモノを売る
という仕事をしているのですが
いつも気を付けているのは、
お店都合や、業界都合の目線でなくて
なるべくお客さまに寄り添った目線を
大切にするようにしています。

といっても、数年前から、
お客さまって誰だ?というくらい、
ある人のことを思い浮かべると
その他の人との整合がつかなくなる
それほど多様化が細分化されていることを
ひしひしと感じます。

それ以来、誰かに寄り添うって
お店を運営するのは難しいそうだなと
思いながらお仕事をしています。

スペックや写真など、伝えるところを
まとめたら、それ以外はさらっと、
「間」をつくるように心がけています。

あまりコンセプトを決めすぎてしまうよりも
お客さまが編集して、自分の好きなように
アレンジ、発信してくれる、
そんな時代になってきているなと
めちゃくちゃ感じます。

以前は「ポジショントーク」という言葉が
ネガティブに使われることが多く、
お店の発信する情報もポジショントークだ
なんて言われることもありました。

ただ、もはや今の時代は
ポジショントークだらけで、
なおさら、シンプルであっさりしてるけど
目に留まる、伝わる、共感する、
そんな塩梅が求められているなと
思いながらお仕事をしています。

先日元NHKアナウンサーの堀潤さんが
テレビ報道の在り方について
海外のCNNの番組を例にあげて
自分のスタンスを明らかにした
番組づくりをするべきだという話を聴いて
態度経済っぽいなと思いました。

インターネットはすでに
そうなっているからイメージしやすいですが、
TVがインターネットみたいだったら
という話は前からずっと出てますが、
そこも塩梅なのかなと、
既存のTVの枠組みを壊すために
極端な思考を貫いてる様子の
堀さんのお話を聴いて思いました。

で、その塩梅とは何ぞや、
と自分でも毎日考えているのですが、
「洒落」なんちゃうやろか、
と現実逃避するかのように観る
お笑い番組に救われる自分をみて、
ぼんやりと思っています。

態度経済になったときに、
洒落の通じない世界は怖いなと
それだけは想像できます。

今日も来てくれてありがとうございます。納期が迫っているときは洒落にならないのですが、、今日は比較的洒落の言える日曜日です。

21/11/07