仕事柄、段ボールによく触れます。
届いた荷物を開けることもあれば
荷物を送る時に梱包することもあります。
メーカーから送られてくるサンプルや
お客様からの返品を開ける時に
梱包状態をとくに意識したことが
ありませんでした。
ゆえに、撮影が終わり返品するときに、
なるべく汚くならないよう
注意を払って梱包することはありますが、
それ以上に気を使ったことは
ありませんでした。
買い物体験の話でいうと、
僕は普段、amazon以外では
ネットで買い物をしないので、
買い物をしたときに
梱包状態を意識することは
ありませんでした。
amazonはエコ梱包なのか
テープを使わないんですよね。
段ボールにミシン目が入っていて
ある意味機械的な印象です。
そんな僕のもとに昨日、
荷物が届きました。
疲れていたからなのか、
僕にはその梱包された段ボールから
すごく気持ちを感じることが
できたんです。
どんな気持ちかというと
なんだろう、やさしさなのかな、
ていねいに、きれいに梱包されたその姿は、
これまでに見た梱包物には
感じたことのない、
エモーショナルなものを感じたのです。
当然、開け方もていねいになります。
それでも、きっと、
こういう開け方を望んでいないんだろうな
この梱包は、と思うくらい、
梱包が生きているのかと思うくらい
すごく愛らしく感じて
ドキドキしながら服を脱がすように
段ボールからモノを取り出しました。
こんなにストーリー性のある
贈り物ってあるかよ。
と面喰った僕は、
何気ない所作ひとつひとつに
言葉でも伝えられないような
感情を伝えることができるんだなぁと
えらく感動しました。
送ってくれてありがとう。
大切に使います。
今日も来てくれてありがとうございます。こういうことができる人間に憧れる。憧れるだけじゃダメなのだろうけど、憧れます。
21/01/29