「嘘はよくない」
という言葉が僕は苦手です。
「嘘つき」
「よく平気でそんな嘘つけるね」
など、よく言われる僕ですが、
なぜなら僕は「嘘はよくない」と
思っていないからです。
18歳のころに読んだ寺山修司の本に
ホントは人間なしでも存在するけど、
ウソは人間なしでは存在しない、
というようなことが書かれていて
それがずっと心の中に残っています。
「嘘」を調べると
「事実と反すること」と書かれています。
悪い嘘もあれば、よい嘘もあるのは
これまでの人生でも感じてきました。
「けーくんは嘘を言ってる」
ピー君が僕の言ったことをググって
正論をぶつけてくるようになりました。
答えや正解に包囲される時代の中で
嘘つきはますます生きづらくなりそうです。
けれど、いつかピー君も舞台にたって
実際に経験することで、誰もが嘘だと言ってきたことが
本当になる瞬間を感じるかもしれない。
感じてほしい。
そういった、時系列の中で
嘘と事実が逆転することもあると
歴史の授業で習いました。
「みんながそう言っている」
「みんなって誰が?」
広告っていうのは、
嘘をうまく使って「みんな」を
作り出して導いてきたいい例だと思います。
それに憧れて入った広告の世界、
その広告が力をなくしているのって、
なんだかさみしい。
という時代の流れを事実とするなら
僕はまたそれを疑って嘘をつくりたくなる。
絵を描くときの光と影の関係のように、
というと格好つけすぎな気がするけれど、
僕は「サブカル」が好きです。
みんなが好きなメインカルチャーとは違う
サブカルな人です。
なんて、多様化の時代で
なかなか通じない世の中になってきたなーと
20代のころからなんとなく感じてきました。
その人にとっての事実が通用しない
何が嘘だかわからない時代になってきたのかも
しれません。
なので、ググるのはいいけれど、
嘘もついていこうね。
という話を、おとといの飲みの席でも話ました。
そのまま子供たちにも伝えたいです。
今日も来てくれてありがとうございます。明日はエイプリルフールなのだ。年号が発表されるのだ。
19/03/31