技術的には大したことがない

親父バンド結成以来の解散のピンチ?!

いやいや、そんなことないんですけど、
大好きな親父バンドには元プロ&
現役でサポートやってるメンバーがいるので、
技術的にはものすごい忘年会の出し物が
毎年完成するのです。

ただ、それを喜ぶ人がどれだけいるのか
というすごく冷静な視点でみると、
実はカラオケ大会の方が盛り上がるのでは
という懸念があったり。

これは、バンドライブというパッケージの
在り方自体の問題でもあるのだけれど、
今年のフジロックも現場にいかなくても
youtubeでリアルタイムで楽しむことが
できましたからね。

ライブの在り方も今大きな転換期にあると
思うけれど、それは置いといて。

技術的に大したことないのに
世の中に普及したものにスマホがあります。

これは、日本の技術力でいうと
ガラケー時代にとっくにお財布携帯とか
いろんな機能を実装できていたんです。

けど、世界はもちろん、日本でも
広まらなかった。
だから問題は技術の問題ではないのです。

さらに、これからは技術がどんどん
デジタル化されていきます。

うまい、うまくない、でいうと、
ボーカロイドを超えることはできない、
人間らしさとは何か、くらい
精巧な再現でデジタル化は進んでいます。

だって、僕がDJしていたときに
すでにデジタルの音はアナログの音に
随分と近づいていましたから。

デジタルかアナログか、
なんて境界線はフロアにとって
そこまで大した問題ではないことを
肌で感じていました。

話は戻り、忘年会で
ユニコーンの「ヒゲとボイン」をやるのですが
この曲って技術的には大したことのない
男の歌なんじゃないかと思うくらい、
弾いていて勇気が出てくる。

技術的に大したことのないことを
もっとやっていくこと、
それを評価する見方を育てていく方が
現代を楽しむことができると思います。

やっぱり士農工商の考え方は素敵で、
「商」に卸す技術の「工」でなくて、
あるものを使って暮らしを設計する
「農」の能力を、忘年会の親父バンドにも
注入していきたいなと思います。

今日も来てくれてありがとうございます。百姓への憧れはずっとあり、だからみうらじゅんさんみたいな人が好きなんだなぁ、ぼかぁ。

18/11/14