せなか

僕のオトンは公務員だったので、
家でオトンの背中を見ることは
肩もみをしてあげるときくらいだった。

映画「となりのトトロ」を何度も見ているうちに
サツキが学校に行っている間、
メイをほったらかしにして
家で仕事に打ち込んでいるお父さんの姿に
小さいころながら憧れた記憶がある。

あのお父さんの声がまさか
糸井重里さんだったと知ったときは
なんだか運命を感じてしまったくらい。

僕が家で仕事をするとき、
あのお父さんにかなり影響を受けている。

ただ、うちの子たちの場合、
わんぱくという感じではなく、
僕に似て内気で妄想力があるようで、
細かいレゴを使って一人遊びをしたり、
絵を描いたり、ピアノを弾いたりしている。

僕がダイニングテーブルで仕事をしていると
隣の席に来て絵を描き始めるタマちゃん。

僕のやっていることに興味があるようなので
パソコンのタイピングを教えてあげた。

タイピングには
ローマ字を覚えることが必要なのだけれど、
ローマ字という概念なしに、
あ=A、か=K+A、といったかんじで
どんどんと覚えていく。

おかげで僕のノートパソコンが壊れてきた。。

同じ時間を過ごすことで文化がつくられると
言ったけれど、ただ過ごすだけではダメだと思う。

子供たちはちゃんと見ているんだきっと。
ぼくのせなかを。

今日も来てくれてありがとうございます。子供たちは最近、外へ出歩くことよりも、家に帰りたいと言うことが多い。猫か。

17/10/08