今のぼくにぴったりの本!
もう、本の世界に入り込んじゃって。
小説の面白さってこういうこと?
苦手だった小説が克服できそうな
素敵な本でした。
ここ数年、とくに食卓について
考えるようになっていた自分に
そのタイトルはすっと入ってきました。
幸福な食卓
瀬尾まいこ
いわゆるジャケ買いならぬ
背表紙買い。
僕ね、思うんです。
すべてのものごとの根源にあるのが
食卓だって。
実際僕は食卓から多くのことを気づかされましたし、
このサイトでも食卓から生まれたコンテンツが生まれています。
「食」という大きなテーマに関係しているし
何よりも人間関係を育む大切な場だと感じています。
面接官はここを見てもいいんじゃないかと思うくらい。
食卓にはその人のすべてが出るんじゃないかなぁ。
まぁ、そんな食卓フリークな僕に
どんどんと食卓を中心に展開される話がスッと入ってきて、
非常に安定した状態であっという間に読み終えることができました。
今回の心踊るヒット賞は
冒頭に登場する
お母さんがいない食卓で
お父さんが「お父さんをやめる」って発言したシーン
でした。
食卓で起きていることだから
何の不安もない、
お母さんがいなくたって、
お父さんがお父さんでなくなったって、
みんなが集まる食卓があるっていう状況が
不思議と安心感を感じることができました。
逆に食卓がなかったら
すごく不安に感じてしまう。
食卓を作ろう。
月に一度でも、
週に一度でもいいけど、
できれば毎日、
理想は毎朝、
家族みんなでご飯を食べよう。
「今日はお父さんいないね」
とか、こどもたちに
何かが足りないと感じさせることができたら
幸せな食卓の完成でしょう。
育休制度とか、わかりやすいところでしか
制度ってできにくいと思いますが、
僕がエライ人だったら
何よりもこの「食卓をつくる」ための制度を
作るんだけどなぁ。
小説もよいけど、
次は食卓にまつわる本を探してみようかなぁ。
いや~本って、ホントっ出会いですね~。
(続きます)
13/05/08