電気工たちの戦争

思い描いていた姿とは
程遠い自分の現在地に焦る毎日。

焦るな中年よ、
なんて冗談のように言っているけれど、
本当なのです。

そういえば、30代の頃、
同じように自分の現在地に
焦る時がありました。

まだ子供達も小さく、
けれど、ちょっとずつ
仕事に重心をかけ始めていた頃でした。

焦りの中で定まらなかった自分の焦点を、
目の前のことに向けてくれたのが、
東日本大震災でした。

あの頃は、まだ震災後間もなかったので
被災者の方たちのその後について
メディアなどから触れることが多く、
うまくいかないことがあっても
グッとこらえて、向き合おうと
呪文のように唱えました。

このサイトを始めたことで、
自分の近くにいる人を大事にしよう、
目の前の仕事を一生懸命にやろう、
と意識するようになりました。

あれからもう15年くらい経ちますが、
最近の自分は、成功することを
目標に掲げたことを言い訳にして
ちょっと地に足のついてない、
あの頃のような自分になってしまっている?
と感じるようになりました。

そんな焦る僕の目に飛び込んできたのが
「電気工たちの戦争」という番組でした。

ロシアのウクライナ侵攻による
戦火の中で懸命に働く
ウクライナの電気工の方たちの姿が
映し出されていました。

見終わった後に、
15年前くらいの自分を思い出して、
直近の自分の行動や考え方を
見つめ直しました。

目の前のことの先に成功があって
成功への近道なんてないんだと言うことを、
壊されては修復し、また壊されては修復する
電気工の方たちの姿から強く感じました。

国土を手放してでも
侵攻が終わって欲しいと願う
国民の割合が増えてきているようで、
願いを叶えるための形は色々あるし
変化していくものでもあることを
僕もちゃんと学ばないといけないと
思わされました。

続・焦るな中年よ。

焦りそうになったら
ウクライナの電気工の人たちを
思い出してグッとこらえます。

老いると、老眼になって
近いものが見えにくくなる
そうじゃないですか。

そこはアンチエイジングで
まだまだ近くのものに
目を向けていきたいです。

今日も来てくれてありがとうございます。ウクライナの人たちの言語が、少しスペイン語っぽく聞こえるような瞬間もあり、なんだか少し親近感を持てました。どうかウクライナ侵攻が早く終わりますように。

25/10/16