トップにたった小澤選手。
目の前に現れたのは冬の晴れた空に
くっきりと映し出された「富士山」。
そして太陽の光を反射させて
独走状態の小澤選手を撮影するフラッシュのように輝く「湘南の海」。
三十路過ぎた大人たちが今まさに青春を謳歌している
その証を影として残してくれる、澄みきった「青い空」。
最高!!
もはやこれは単なるマラソンなんかじゃない、
ドラマチックな演出が僕らの脳裏から
「往路」という言葉を完全に消し去ってくれていました。
途中、ランナーから離れて、自転車をとめて湘南の海を眺め、
目を閉じて深く息を吸いこみます。
何しにきて、今、何をしているのか、
そんなことを考える頭の領域はこれっぽちもありません。
小澤選手が言っていた、「理由でない世界」を
体感できた気がします。
再び自転車を走らせ、小澤選手のもとへ。
さあ、平塚中継所がどんどんと近づいてきました!
(撮影:宗村亜登武)
(襷は続きます)
12/01/23