sympathy vote

19歳のときにドハマりした
映画トレインスポッティングで
キザなsick boyが
デビットボウイなどのアーティストの
アカデミー賞受賞について
「sympathy vote」という言葉で
表現していたのを覚えています。

映画の洋書を購入して
ひたすら読んで暗記して
駅前留学で先生に披露していた記憶があります。

成功者には「才能」や「運」があり、
それを勝ち取ることのセオリーを
よく言われていたし、
そう信じて上京したところもある
僕からしたら、
「sympathy vote」はめちゃくちゃ
衝撃的な言葉でした。

40代半ばになり、
この歳で遅咲きのデビューをする
昔の友達がちらほら。

彼らに才能も運もあったと思うけど、
何より続けてきたことが
デビューを必然的なものにしたのかなと
SNSなどでみる彼らの活躍や報告、
それに対するまわりからの胸があつくなる
コメントをみていて素敵だなと思いながら、
「sympathy vote」を思い出しました。

吉本隆明さんの
「10年続けたら一丁前」という言葉も
「sympathy vote」に通じるものを感じ、
僕は今の仕事を10年ちょっと続ける中で
それなりに一丁前にさせてもらえたような
実感もあります。

それでも、また振り出しに戻ったような
失敗も繰り返しながら、
今の状態を特別なことだと思わず、
地に足をつけながら、
ちょっと背伸びすることも続けて
じじいになっていこうと思います。

今日も来てくれてありがとうございます。「同情するなら金をくれ!」というセリフがあったけれど、あれを今、中年おじさんたちが叫んでいるような、投資番組けっこう流行ってるみたいですね。。

24/05/01