いやぁ、インターネットの世界は面白いです。
デザインの中でもインターネット上での
表現をするwebデザインを
お仕事で中心にしているわけですが、
デザインをするときに意識する相手が
人間だけじゃないところが面白いのです。
そもそも人間を相手にしていると
わけのわからない「想い」みたいのに
振り回されることが多く、
仕事をするうえで
唯一、確かなものだったのが
締切だったわけです。
それ以外は人間のよくわからない
センスだった。
webデザイン前のデザインは
チラシや雑誌、テレビなど
締め切りに苦しまされたように見えて
実は救われていたように僕は思っています。
それほど、人間のセンスとは
なんじゃらほい、と
小さいころから家にあった
西洋の画家の画集を見ながら、
絵の塾でデッサンを習いながら
僕の中で「センス」は良くわからないもの、
もしくは誰もが持っているものだと
思って生きてきました。
そこに現れたのがインターネットです。
自由なようで、構造化された
インターネット。
この「構造化」がすごく重要で
私たちが良く使う検索エンジンの
Googleでは構造化された
デザインを評価する仕組みになっています。
インターネットは情報を取り扱うので
構造化されていない情報は
ロボットに伝わりづらく、
人間に伝わりづらい、
そうやって検索順位を決めていく、
大雑把にいうと
そんな評価の仕組みになっています。
ちょうど東日本大震災のころに
坂口恭平さん経由で
レヴィ=ストロースの構造を知り、
あらゆることが構造化されているという
考え方に興味を持ち、
僕の中で一気にwebデザインが
好きになっていきました。
構造化は民藝にも通じるところもあり
インターネットと相性がよく
属人化させないところ、
だれでもわかる・できるという
チームプレイ的なところも
魅力の一つです。
これを理解しないでつくるデザインは
本当に使い勝手が悪く、
どんなに人間に評価される
デザインだとしても
ロボットも僕もあまりうれしくないです。
というようなことを考えながら
日々仕事をしているのですが、
構造化を意識すればするほど、
シンプルイズベスト、
情報処理の大切さを痛感します。
僕は「Mr.混沌」なんて素敵な
あだ名をつけてもらったことがあるくらい
放っておくと複雑化してしまう人間ですが
世の中には情報処理ができず
混沌の中で苦しむ人が多いんだなと
仕事をしているとめちゃくちゃ感じます。
これは情報化社会の中での課題だと思うので
これを解決できるお仕事の一つが
webデザインだと信じで
自分自身も含め
一人一人の頭の中のカオスを
整理していきたいなと思います。
今日も来てくれてありがとうございます。そういう視点でも、もうすぐ行くベトナムでのお仕事はひとつ、今後の大きな転機になる予感がしていて楽しみです。言語っていうのは、構造化の最たるものだと思うので、これからは日本人、ロボット、外人、に対してデザインをしていく必要があるので、楽しみです。
24/03/30