偶有性

「いいこと」「わるいこと」
というのがあります。

常識を「いいこと」とすると
非常識なことは「わるいこと」になります。

通常の手法を「いいこと」とすると、
通常以外の手法についてはまだ
「わるいこと」と定義されていない
そんなケースもあります。

裏技とか隙間産業とか言われるものが
そういったものになると思います。

創意工夫や革新は、
そういったものから生まれると
今のお仕事をしていると
たくさん感じることがあります。

同じチームで裏技を考えるのが得意な人がいて
僕も裏技を考えるのがすきなので、
よく雑談ベースからいろんなアイデアが生まれて
即実行して検証したりしています。

僕はMTGがあまり好きではないですが
その人といっしょのMTGでは
創意工夫がたくさん生まれて
刺激的でとても好きな時間です。

MTGが終わると脳を使いすぎて
めちゃくちゃ疲れて
甘いものを食べる時間をつくるくらい
充実した時間です。

昨日も「お主も悪よのう、、」と
お互いに言い合って、
ルールには反してないし、
「わるいこと」ではないけれど、
正攻法ではないアイデアを出しまくり、
さっそく実行することになりました。

このやりとりでこの三年間でめちゃくちゃ
成長できた実感があります。

この感覚って中学や高校生のときの
子供たちも似たような感覚があるのかもしれません。

「いいこと」「わるいこと」のスレスレに
チャレンジすること。

大人になると失敗しづらくなるので、
わかいうちに経験したほうがいい
この体験。
そしてその経験の中からでしか
磨くことができない
偶有性のセンス。

AIや自動化が進む中で
ロボットがつくってくれる「いいこと」に対して
人間が「わるいこと」として教えてあげる
そんな構図の世界になるのかもなぁ
なんて、それはそれで面白そうと思いました。
センスが大切になると思うけど。

偶有性のセンスを磨くには
年齢もあるし、場所もあると思います。

チャレンジができない場所だと難しい。
そういう理由なのか大企業で活躍していた
同い年くらいの人たちが
みんな独立したり転職したりしています。

これからの時代は
わからないこと、不確実なことに
チャレンジしようとすることが
人間の仕事になっていくのかなぁ。

僕はそういう仕事をしたときが一番楽しいし、
ほかの誰かにお願いできない仕事だな
と思います。

今日も来てくれてありがとうございます。大人の寛容的な見守り、ルールや常識、「いいこと」で雁字搦めにしないっていうのは、教育でも大切なのかなって、子供を観ていても、職場をみていても思います。

23/03/08