めまぐるしく変化するときは
とりあえず波にのっておけ。
DJから学んだ考え方です。
レコードバッグには
50枚も入れたらけっこう重いので、
その夜のイベントのことを思い浮かべて
一夜のために30枚くらい選びます。
どんなイベントだって、
蓋を開けなきゃわからない
夜が待っているものですから、
自分がかけたい曲だけ持って行ってもダメですし、
盛り上がりだけをイメージして
フロアの温度とあわない選曲をしても
お客さんも自分もちょっと困ります。
なので、やりたいこと半分くらい、
あとは落ち着いたテンションでも
盛り上がるテンションでも
その場を繋ぐことができる
レコードを半分くらい用意していきます。
外国人のグループがお店に入ってきたり、
怖そうなお兄さんたちが入ってきたり、
よくわらかないギャルたちが入ってきたり、
そんなことに一喜一憂せずに
半分自分と半分フロアの空気をMIXして
そこに流れる空気の波にのっていく。
そんなようなことをDJから学びました。
*
今、世の中が目まぐるしく変化していて
それは毎晩のように
クラブやバーに遊びに行っていた
あの頃に似ているように思います。
先の見えない時代なんて、
今日何があったかわからない人たちが集い
どんな曲を求めているかもわかるはずもない
あのころの夜を思い出せば
no futureな日々だったわけで、
その延長線で生きている僕にとって
新しいツールやchatGPTみたいなサービスは
流行の音楽のように吸収することができます。
*
夜の顔を見た後、今度は昼の顔、
子供たちと対峙してみると、
子供たちは本当に波乗りが上手です。
子供たちにDJをさせたら
面白いんじゃないかとよく思います。
新しいものを空気のように吸い込み
呼吸しているように使いこなします。
僕が子供のころはそうでもなかったかも
と振り返ると、盆地育ちだったからなのか
新しいものに手を出すことにおびえて
下手くそだったかもしれません。
けど、そんな僕がDJを通して
波乗りを覚えることができました。
これからの時代を楽しく生きるためには
一度DJをやってみたらいいんじゃないか、
と、落合陽一さんみたいなこと言いますが、
最近まわりの人を見ているとそう思います。
波にのるには、
その空間の波を感じることがまずできないと。
今日も来てくれてありがとうございます。ピー君もタマちゃんもなかなかいい波にのってんねー、と思います。
23/02/19