つくること

坂口恭平くんのホーム、熊本の
熊本市現代美術館で
「坂口恭平日記」というタイトルの
展示会がはじまりました。

自作のすばらしい音楽が流れる中、
ここ数年で描かれた
たくさんのパステル画と
彼のデビュー作と言ってもいい
モバイルハウスなどが展示され
オープニングイベントでは
折坂悠太さんとのライブもあって
大盛況のスタートだったみたいです。

初めて坂口恭平くんを知ったのは
東日本大震災が起きた後、
このサイトを始める前でした。

もともとホームレスに取材したり
モバイルハウスをつくったり、
既存の概念を新しい視点で切り取るような
活動をされていた延長で、
震災後東北の被災者の人を
地元の熊本に呼んだり、
「独立国家のつくりかた」という本は
当時何度も読みました。

他にも、自らの鬱を告白したうえで
自分の電話番号をネットに公開して
自殺者を救う活動をしたり、
ものすごくピュアで行動力のある人だなと思い、
感銘を受けた僕は本人が登壇するイベントに
何度か足を運びました。

音楽に夢中だったころに、
坂口恭平くんのような人
(というカテゴリでくくるのもどうかと思いますが)
を何人も見てきましたが
何人も消えていきました。

ピュアすぎるが故に社会に適合できず、
音楽活動を辞める人、もしくは
ピュアを否定して社会に適合するようになる人、
今でも活動を続けている人もいますが、
どうもピュアという言葉では
表現できないさみしさを感じることがあります。

正直、坂口恭平くんに対しても
ドキドキしながら、
ずっとSNSで活動を見ていたのですが、
僕の彼に対する印象が変わったのは
小説を書き始めたタイミングでした。

「徘徊タクシー」「家族の哲学」は
これも何度も読みましたが、
これまでの著書と違う、
小説なんだけど、地に足のついた
ふしぎなリアルの印象をうけたのを
覚えています。

小説を書いた後は今度は
パステル画です。

SNSにどんどんアップされる
パステル画が本当に素晴らしくて、
全部彼の眼に映ったもの
リアルを描いているはずなのに
その風景が小説の中のような
やわらかさを感じて
今でも作品がアップされると
いいねマークを押しまくっています。

ピュアであることを
作品の中に向けることで
彼の発言よりも
作品の方が影響力を持っていく。

創作、つくること
の大切さを、改めて感じさせられる
展示会のお知らせでした。

4月までやっているそうですが、
熊本に行ける機会はなさそうだな。。
東京でもやってほしいなー。

ホームページなどでも
作品の一部が見れるので
ぜひ見てみてください。

https://www.artagenda.jp/exhibition/detail/7360

僕もつくらねば!!!

今日も来てくれてありがとうございます。今年もはやいところ一ヶ月半が過ぎようとしていて、もうすぐ春がやってきます。春までにもう少し作る時間つくろう。

23/02/13