「ケイくん」と呼ばれて
15年くらいになりますか。
いつからか、そう呼ばれることを
自分から避けるようになったのか、
大人げなく茶化したりして
距離を置いてきた「お父さん」。
外では「父は」とか
「お父さんは」とか
言ってくれているようですが、
面と向かって子供に
言われたことはありません。
ピー君がスマホを持つようになって
Lineでメッセージを送りあうようになっても
「ケイくん」は続いていて
その距離感を僕は好んでいるけど、
いつかもしかしたら
「お父さん」と呼ばれる日が、
もしくは「お父さん」に投げる言葉に
ふさわしいボールを
受け取る日がくるのかもしれない。
そんなことを思わされるような
歳ごろになってきたピー君から、
昨日、ちょっとそんな感じの
メッセージをもらいました。
昨日は大切な推薦入試の日。
なんと人身事故で電車がストップしたので
出社寸前の僕に電話がきて
車で学校まで送ってあげることに。
会社は一時間遅刻したけど、
試験には間に合って、
よかったな、試験どうだったかな?
と会社でスマホをみたら、
敬語でお礼のメッセージが入っていました。
ちょっと感動。
不思議な感じ。
初めての「お父さん」
いただいたかも?
帰宅すると、
ちょっと恥ずかしくて顔あわせて
喋れなかったけど、
ピー君はやり切った感があったようで
早く寝ていました。
風呂に入る前に
鏡に映る40代半ばの
白髪交じりの中年おじさんの
自分をみて、「ケイくん?」と
首をかしげながら半笑いしました。
今日も来てくれてありがとうございます。ピー君お疲れさまでした。一休みして一般入試の準備も頑張ってください。
23/01/27