真面目

僕の好きな人たちは不真面目なことを
真面目に話します。

どうでもいいようなことも
真面目に話します。

みうらじゅんさんのマイブームや
井上陽水さんの傘がないとか。

そういう人たちに憧れや共感を
持って育ってきたから、
僕は真面目っていう言葉を
ちょっと変わった捉え方を
しているのかもしれません。

そんな僕にとって、
真面目は感染するものだと
思っています。

ずーーーーーーっと
アイドルの話をしてくる友人に
とりあえず耳を傾けてみて
最初は何を言っているんだと
思っていたのに気づくと
youtubeの再生回数を
増やしている一人になってたり。

誕生日にプレゼントをいただけば
僕も返したくなりますし。

真面目は感染するものだと、
確信しています。

不確定な情報が飛び交い
地に足のついていないような
日々が続く中で、
私たちが心のよりどころに
したくなるのは、
「真面目」なのじゃないかと。

これはいつの時代もそうなんだろうけど、
揚げ足取りみたいな意見ばかりの中で
目の前のことを真面目にする姿って
道端に生えている雑草のような、
そんなイメージがあるかも、と
久しぶりに自転車通勤をしながら
思いました。

そういうところに
目が行く人が多くなるんじゃないかなと。
そして、真面目は感染するのだと。

深夜帰宅するとNHKで
「太陽の子」という
ドラマをやっていました。

三浦春馬さんが出演されていて、
なんだかいろいろ胸があつくなった。

こういう作品にもしも自分が
お仕事で携わったら、いや、
観ているだけでも、
真面目になるなって思った。
それくらい、深刻な内容の
作品だと思いました。

僕はこんな見た目をしているので
真面目に思われないし、
そう思われてけっこう、
と思っています。

みうらじゅんさんや
三浦春馬さんに比べて
全然真面目じゃない。

けれど、ほぼ毎日
タイムカードを切るのは
一番最後です。

真面目に思われなくていいから、
真面目でありたい、最近は
そんなことを思いながら
タイムカードを切っています。

真面目になろうとすることって、
一番手っ取り早く
目の前の景色を変えることができる
方法なのかもしれません。

今日も来てくれてありがとうございます。雑草って、けっこうあるものなんですよね。都心のコンクリートジャングルの中にも。

20/08/20