隣人

できたものに対してしか
モノが言えない人が殆どなんだよ。
というか、デザイナーっていうのは、
言われる立場なんだよ。

だから、前もって調査したり、
打合せしたり、それでも
できたものに対して批判をたくさん
いただいたとしても、
ブレずに通せるか、
補足の説明やアーカイブ化する中で
納得してもらえるか、
そこも踏まえてデザインなのだ。

と、僕に叩き込んだのは、
20歳のころに働いていた
エディトリアルデザインの
会社の社長でした。

こんなタイミングでやるの?と
考え方の違いから想いをぶつけあわせ
それだけでも疲弊しながらも、
今やらなければ、と
危機感、使命感を持って
新しいスタンダードを模索されている方が
僕の周りには何人かいらっしゃいます。

とくに音楽業界の人たちは
いろんな試行錯誤をされています。

夜に見たピアニストの反田恭平さん、
新しい音楽の可能性を模索してらして
すごく勇気をもらいました。

今の時代こそ、
スーパーフラットなのかも。
こういう時代で大切なのは、
やったのか、やらないのか
なんだろうな。

そしてこういうときこそ
隣人の存在はとても大切なのだと、
エディトリアルデザインで
お兄ちゃんのように僕に
いろいろ教えてくれた
ひとつ年上のお兄さんを思い出しました。

今日も来てくれてありがとうございます。夜空をみあげていると、ひとりじゃない、と思うことがあります。昨晩、ピー君が「きれいな月だ」と言って僕をベランダに連れ出してくれました。とってもきれいなお月さまでした。何人の人が昨晩そう思ったのかな。

20/08/03