糸井オトンはインタビュワーではないのに
対談がとても上手なのです。
ほぼ日の数多くのコンテンツをみれば
それがわかります。
あらかじめ話の流れを決めて
絶妙にコントロールしているんだろうなと
思えるような展開もあれば、
そうでないこともあります。
いずれのパターンも「自分が」が
少ない印象があります。
というか、ほとんどないです。
「自分が聞きたい」とか
「自分はこう思う」とか。
その辺は経済学者のアダム・スミスさんや
養老孟司先生と通じるところがあるように
僕は感じます。
みうらじゅん先生の「自分なくしの旅」は
まさに糸井オトンイズムのような、
糸井オトンとみうら先生は似ているんだなと
思わされます。
お仕事の場面でもそれを痛感することは多々あります。
コンセプトを決めすぎない方がいいとか、
価値は消費者に委ねる領域を持たせた方がいいとか、
競合調査をしてとにかくパクれとか。
プライベートでもあります。
何かに夢中になる時に明確な理由がいらなかったり、
恋愛も結婚も育児も、あらゆる人間関係が
自分の思うようにいくなんてことはなかったり。
それを対談という形で
背中を通して伝えてくれる糸井オトン。
僕もそうなれるように頑張ります。
今日も来てくれてありがとうございます。自分なくしは好きだけど、人のせいにしちゃいけません。そこは問答ですよね、吉本隆明お爺様。
17/06/09