~スイッチ~

 

おはようございます。
秋の行楽シーズンですよー!
皆さん外に出てますか?

せっかく外に出たなら少し遠出をしてみませんか?
景色が変われば風も変わる。
匂いも変わる。
合わせて自分もどんどんトランスフォームします。

(一口情報)
トラスフォーマーの戦士たちはみんな地球に来たときに、
そこにある機械をスキャンして生きられるようになるんです。
その星の生命体にトランスフォームすることができるすごい人たちなんですね!
(一口情報おわり)

前から企画していた三連休のご近所ママ友さんたちとの芦ノ湖キャンプ。
その一週間ぐらい前に急に仕事がはいってしまって僕は辞退することにしました。
怒る妻と残念がる周辺の人々。
そしてふとわき上がるサプライズの予感。

『仕事終わったらみんなには内緒でそのまま自転車で行っちゃおうかな。
そんで思いっきりびっくりさせてやろうかな。。。』

いたずら心にも似たこの感情はふつふつと温度を上げて
当日ついに沸点を超える出来事が。

社内の面々に話したところ、
「絶対無理だよー!ぜーーったい無理!」

行ってみよう。
ここでスイッチがしっかり入りました。

いつかやろうとは思っていた100kmロングライド。
そして正月に毎年ぼんやり見ていた1号線の箱根越え。
googleマップでルートを調べて、
今回はとりあえず時間がかかってもなるべく大きい道を通ることにして
こんな感じ↓
経堂の事務所→R246→途中R467を左に曲がって藤沢方面へ→
1号線に入り後は南下→芦ノ湖にぶつかったら
湖尻方面にある芦ノ湖キャンプ場でゴール。
全長100km。

仕事を終えてpm7:00会社を出ました。
一応同僚に今回のどっきり企画を話しておき、
何かあったら誰か知ってるみたいな感じにはしておいて
薄暗い夜の道をスタート。
途中でライトも追加しました。

小田原を過ぎて箱根湯本まで。
ここまではかなりいいペースでした。
途中の二ノ宮でつらい思い出があったので
スピードは少し落ちてしまいましたが
平均25~30km/hを維持しながらひたすらペダルをこぎました。

箱根湯本にはpm11:00着。かなり予定通り。
そしてここからが地獄なのでした。

箱根。

ここを僕がどれだけ甘く見ていたか。
駅伝走者を軽視していたか。
自然の猛威は何も津波や地震等の一瞬の面じゃない。
じわりじわりと自分の心を折っていく。
カーブを曲がるたびに同じ坂道が現れる。
さっき通ったじゃないか!と錯覚させる。
ひたすらの上り坂。
夜なのでハイキングも自転車乗ってる人もいない。
カーブのところにしか街頭は無い。
時たま走り屋が爆音で走り抜けていく。
あまりにもスピードが違うので意思の疎通なんてある訳が無い。
やっぱり一人。

しばらくiPhoneをハンドルにくくりつけて
音量マックスで聴いていた音楽も宮ノ下辺りで電池が事切れる。
後は静かに、自分と対話しながら、
リタノフに話しかけながら黙々とペダルを踏む。

どういう状況かというと、歩道橋ってあるでしょう?
あのぐらいの坂を延々3時間ほど登りました。

そして暗い道にほんのりと現れた『1号線最高地874m』の看板!
ここが頂点だ!坂道はここで終わりだ!

久しぶりの本気泣きでした。
自分のやったことで感動するなんて本当に久しぶり。
10年近く前、お祭りを企画してみんなが泊まった日に見たスライドショー以来か。。。
いやもっと前、高校最後の年の体育祭以来か。。。

その後芦ノ湖まで下り坂が続き、
夜中に浮かぶ月が湖面に反射する幻想的な光景を見たり、満点の夜空を見たり
とにかく五感をフル動員しながら深い闇の道を進み、
無事に芦ノ湖キャンプ場に到着!

このあと妻に連絡がつかず、どのコテージかも分からず、
ふらふらとキャンプ内を徘徊し(汗と深夜の冷気でめっちゃ寒い)
死ぬかもしれない危機感が出てきたぐらいに妻の声をキャッチし、
大爆笑とともに迎え入れてもらいました。

次の日は温泉に入って、自転車は輪行することにして車に積み、
家族と一緒に仲良く帰りました。
後で聞いたら、妻たちも車であの坂道を通り、
昼間なので自転車グループもたくさんいたようですが、
大半が自転車を降りて引いていたそうです。

そりゃなにも無ければ僕もそうしていたかもな。
だけどあのとき、暗い登坂で、誰もいなくて、
とにかく早く家族と逢いたくて、
きっと家族がゴールにいるかどうかはかなり違いがあったと思う。

とにかくまたもや挫折も無く目標を達成してしまった僕ですが、
謙虚に謙虚に。

箱根の山々、こんな経験をさせてくれてありがとう!
暖かく迎えてくれた妻とママ友の皆さんありがとう!
途中、いろいろ連絡を入れてくれ、
応援してくれた同僚も本当にありがとう!

そしてこのダチョウ文(駄文にして長文)におつきあいしていただいた方も、

何か始めるきっかけはほんの一握りの
自分を信じてみる気持ちです。
それと大切な人を思い浮かべること。

写真があまり無くてすいません。
本当に無心で、よけいなことは何も考えられませんでした。
ほんとうううううううにきつかったーーーー!

だけど!!
やっほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

自転車のルールとマナー

リタノフ宗村

11/10/12