~鈍行列車の旅 その8~

 

鈍行列車はいよいよ最後の乗り換えの長岡駅へ到着。
ここから目的地の東三条駅へは、信越本線に乗り換えます。

っと思ったら、
この旅はそう簡単に終わらないようです。

路線情報をプリントアウトして持ってきたのですが、
見当していた時間を見間違えていて、
1時間の待ち時間ができてしまいました。

急にできた1時間という時間に
不思議と下を向くことなく、
むしろ「ラッキー」っと思いました。

何をしよう。

長岡にはお世話になっている大好きな美容室がある。
以前から行きたいとおもっていた音楽仲間繋がりのお店もある。
友人が働いていた古着屋もある。

っと、あーだこーだ考えながら改札を出ると、
どこからともなくいい匂いが。。

長岡に到着したのが11時47分でしたので
ちょうどお昼時。
ビールを飲んでしまっていた僕の胃袋は
いろんなやりたかったことを溶かしてしまって
結局ラーメン屋を探すことにしました。

以前食べたことのある安福亭にしよう。
記憶をたよりに駅を離れ歩いてみるけれど
見つかりません。
10分くらい歩いたところで時間がもったいないと思い
目の前を歩いていた背の高い青い服を着た男性に道を尋ねてみました。
分からないというので、何でもいいから
「ほかにラーメン屋知りませんか?」
と聞いてみたけど、答えはNO。

いつの間にか駅のあたりをぐるっとまわっていたみたいで、
オープンしたばかりのアオーレという建物を見ることができました。

結局時間もないので高崎駅で見かけた蕎麦屋(写真)を思い出して
改札の中の立ち食い蕎麦屋へ。

高崎駅で見たそれとは随分ちがう味気のない蕎麦屋でしたが、
美味しい地ビールを飲んだあとなので、何にしよう。
こういう立ち食い蕎麦屋さんは多いメニューの中から選ぶのが楽しいんです。

野菜は普段とっているから、揚げでも食べようかな。

カウンターでチケットを渡してそばの茹で上がるのを待っていると、
となりのおじいちゃんのもとへきつねそばが。

ギョギョっ。
被った。。

まぁいいか、と思いながら割り箸をわって
僕のもとに出されたきつねをペロリ。

すると、先ほどラーメン屋の道を尋ねた背の高い青い服の男性が入ってきて、
きつねそばを注文したんです。

ひゃー。
もしかして貴方もラーメン屋を探していたのね?

何はともあれ、昼飯を済ませた僕は、(背の高い青い男性も)
信越本線に乗り込みました。

到着まであと20分。
そろそろこの旅のまとめに入ろうと
メモ用紙を取り出すのでした。

(時間は続きます)

12/05/08