〜鈍行列車の旅 その1〜

 

東京から新潟まで約8時間。
1日の3分の1を電車の中で過ごすことになります。

木曜日の夜に東京に戻り
土曜日の朝一に新潟に向かうという強行スケジュール。
金曜日の仕事も終電間際までだったので、
新幹線を使って新潟に帰ったとしても
おそらく昼頃になるだろう。

そう考えた僕は十年ぶりくらいに利用する
鈍行列車で帰ることを思いつきました。

朝頑張って5時起きすればお昼に新潟に到着できる。
そうすれば新幹線と変わりないじゃないかと考えたのです。

あと、少し自分の時間が欲しかったんです。
おばあちゃんの他界。
自分の今、過去、未来。
もう少し、自分を見つめ直す時間が欲しいと考え、
鈍行列車で帰ることを決意しました。

時間のありあまっていた二十代の頃と違い、
今ではなかなか自分の時間というのが持てません。

おばあちゃんのこともあり、
嫁ハンが気をつかって
「好きに帰っておいで」と背中を押してくれたので
鈍行列車での帰省が実現しました。

まず、このことに感謝して、
この話を始めて行きたいと思います。

こうして、約8時間の鈍行列車の旅が、
自分を見つめなおす、
次への一歩のための時間が始まったのでした。

(時間は続きます)

12/04/29