師匠とオカン

僕には本を読むきっかけを与えてくれた
本の師匠がいます。

吉祥寺の印刷会社で一緒に
本を作っていた仲間なんですけど、
今では作家デビューして
小説・エッセイを何冊か出しています。

きこえない・きこえにくい親をもち
本人は聞こえるコーダとして
そのことについて書いた本で
話題を呼び、テレビやラジオにも
出演しています。

そのことをオカンに伝えたら、
さっそく購入して読んで
感想を送ってくれました。

オカンは僕が小さいころから
視覚に障害のある人に向けて
音声で本を伝える「朗読」を
行ってきました。

オカンの部屋にはマイクと録音機器と
本がたくさんあって
子供ながらにワクワクしたものです。

そんなオカンが今週末から二週間、
目の手術を受けることになりました。

オカンは耳も悪くしていて、
先日帰省した際に
目も耳も悪くなってしまったオカンに、
読んでもらいたいと思い、
師匠の本をオススメしました。

落合陽一さんや老いに向き合ってから、
人はみないずれ視聴覚が衰えていく、
そこをテクノロジーがサポートしていくんだ、
と、身体の衰えの未来は
そんなに暗い物でもないという
ポジティブな情報を
積極的に得るようにしています。

僕が今のところ自分でつくった
一番のお気に入りのフレーズ
「足りないから聴こえるうた」は
オカンの朗読サークルの活動に
小さいころから触れていたことが
影響しているのかもしれません。

オカンは師匠の本を一冊読み終わり、
もう一冊追加注文したと
連絡がきました。

手術後にぜひ感想を聞きたいです。
オカン、手術がんばってください。

今日も来てくれてありがとうございます。オカンのレビューは師匠にお伝えしようと思います。

23/04/18