僕には本を読むきっかけを与えてくれた
本の師匠がいます。
吉祥寺の印刷会社で一緒に
本を作っていた仲間なんですけど、
今では作家デビューして
小説・エッセイを何冊か出しています。
きこえない・きこえにくい親をもち
本人は聞こえるコーダとして
そのことについて書いた本で
話題を呼び、テレビやラジオにも
出演しています。
そのことをオカンに伝えたら、
さっそく購入して読んで
感想を送ってくれました。
*
オカンは僕が小さいころから
視覚に障害のある人に向けて
音声で本を伝える「朗読」を
行ってきました。
オカンの部屋にはマイクと録音機器と
本がたくさんあって
子供ながらにワクワクしたものです。
そんなオカンが今週末から二週間、
目の手術を受けることになりました。
オカンは耳も悪くしていて、
先日帰省した際に
目も耳も悪くなってしまったオカンに、
読んでもらいたいと思い、
師匠の本をオススメしました。
*
落合陽一さんや老いに向き合ってから、
人はみないずれ視聴覚が衰えていく、
そこをテクノロジーがサポートしていくんだ、
と、身体の衰えの未来は
そんなに暗い物でもないという
ポジティブな情報を
積極的に得るようにしています。
僕が今のところ自分でつくった
一番のお気に入りのフレーズ
「足りないから聴こえるうた」は
オカンの朗読サークルの活動に
小さいころから触れていたことが
影響しているのかもしれません。
*
オカンは師匠の本を一冊読み終わり、
もう一冊追加注文したと
連絡がきました。
手術後にぜひ感想を聞きたいです。
オカン、手術がんばってください。
今日も来てくれてありがとうございます。オカンのレビューは師匠にお伝えしようと思います。
23/04/18