おれおれ詐欺

面白い。養老孟司さんの視点はとても刺激的です。今読んでいる本の中で、おれおれ詐欺の登場を「立派な文化国家の幕開け」と例えていました。イタリヤやインドの古い都市社会を旅行していると詐欺にあったと嘆く日本人。これに対して日本人は芝居が下手だと言っています。これはとても共感できました。
僕は音楽をするとき演じています。踊るときも演奏するときも、自分を表現するために芝居をするわけです。その場にいるときは誰もそれを「ウソ」とは思わないけれど、冷静な視点で日常の僕を見れば僕はウソツキと呼ばれるわけです。だから、そう言われることに僕はあまり嫌悪感がありません。演じているのだから。
「一杯食わされた」ことを「失敗」ととらえる人たちは、演技力がないんだと思うんです。「経験不足」ととらえることができれば、立派な役者になれるのかなと思う。だから、被害者面しないで僕たちも演じるんです。「あたしだけど!」今日はめっちゃ嫌な気分だけど、「楽しいけど!」って。そういう考えを持った僕なので、川島なお美さんの悲報には心を打たれました。生きる上で、「芝居」はとても大切なことに思えるのでした。
今日も来てくれてありがとうございます。芝居とはプレイだと、ぷーたろうは思うのであります。

15/09/26