「けーくんは友達いるよね?」たまちゃんが慰めるように僕にそう言ってきました。子供たちと「友達」の話をしていたら、子供たちのいる前では、いつも僕はひとりだという話になったのです。ママに比べてパパはお付き合いみたいな関係もなく、しかも昔遊んでいた友人たちの前で父親プレイをすることに抵抗があるので、たしかに僕は子供たちの前では一人が多いなと自分を振り返りました。僕は正直に「友達はいるよ、会ってないだけだよ」と子供たちに返しました。
「疎遠」という言葉を調べてみると、なんだかネガティブなことが書かれていますが、僕はそうは思いません。以前「やめないプレイ」「仕掛かりプレイ」を推奨しましたけど、終わってない案件、けじめのついてない案件は、ちょっとした幸運をもたらしてくれることがあるからです。「生きているだけでいいことあるかもよプレイ」ですね。だから、心も物理的な距離も離れてしまったとしても、いつか笑い話みたいにできるときが絶対にくるんです。親子の関係なんてまさにそうですよね。僕は、今さらになって親孝行がしたい、なんて思うようになりましたから。
大好きだった人の顔も見たくない、というか見えない時がある。やりたいことはたくさんあるけれど、対峙できないタイミングもたくさんある。だから、今僕はこうやって、自分を鍛えるときだと思って、ここ10年くらい疎遠プレイを楽しんでいます。さみしい時はいつも「ほぼ日」のトップページを開きます。「only is not lonely」。大好きな言葉になりました。
今日も来てくれてありがとうございます。このサイトにも、たまーに見に来てくれる人もいます。4年ぶりに見た、なんて人もいてくれます。うれしいものですよね。再会したような気分になれたり。
16/05/24