20代前半の頃、横浜の桜木町にある音楽スタジオをよく使っていました。スタジオを出た後に、そのまま元町や野毛、日ノ出町、関内あたりをワンカップ持って歩きながら、その日のセッションを聞き返してあーだこーだ喋っていました。ブルースやファンクが混じり合ったセッションだったので、その音楽と横浜の古き良き街並みがいい具合にマッチして、今でも横浜を通るとその頃奏でた音楽を思い出します。一緒にセッションしていたメンバーは僕よりも一回りも年上の人たちだったので、横浜のこともたくさん知っています。ある日、「クレイジーケンバンド」について教えてもらって、すっかりファンになりました。
クレイジーケンバンドは横浜を代表するバンドなのですが、歌詞の中にも横浜のことがたくさん出てきて、今でもたまに聴くとキュンとなります。久しぶりに新譜?(といっても2015年の夏)をチェックしてみたら、タイトルがもうステキで。「もうすっかりあれなんだよね」。いいなぁ。この人たちの謝罪会見とかあれば見てみたいなぁ。なんでもかんでも説明責任が求められる今の風潮を「いいーね!」で切り捨ててほしい。それくらい、彼らの音楽を聴くだけで、新鮮な視点を持つことができるなぁと、久しぶりに聴いてそう思いました。
今日も来てくれてありがとうございます。「あれをさ、あーいうかんじで、いける?」「あー、たぶん」「おっけー」みたいなやりとりのある関係って好き。
16/05/11
