5年前に転職するときの履歴書に「個人のメディア化」と書いて、企画書を作ってアピールしてまわっていました。当時は、SNS・メディアがビジネスと上手く交わった成功例が少なかったので、面接官に感心されたのを覚えています。ほぼ日はすでに成功してましたけど。あと、音楽は早かった。myspaceなんかが流行ったときに、ものすごくメディア化の可能性を感じました。スポンサーありきでなくセルフプロデュース、個×個の時代が来てる、と。
あれから5年、企業でもメディア化という言葉が随分と浸透しました。SNSやブログ、アーカイブが履歴書みたいなものでしょうか。今度は、僕が面接する側の立場にたって、面接にくる人たちをメディアとして見たときに、いろいろと思うことがあるわけです。このメディアに求めるものは何だろう?って。
昨日の地震が起きたときに、「正確な情報を発信する準備を懸命にしています」と、総理大臣がTVを通して発信していたんです。正直、そんな情報をまたなくても、インターネットで自分の知りたい情報はスピーディーに手に入るし、正確な情報は舞台裏にあったりするものだと思う。総理大臣というメディアに正確な情報を求めている人はほとんどいないと思う。何を言うべきなのか。
これに似たように、面接にやってくる人に正解なんて求めていないのです。面接をする側だってメディアなのです。仕事ができるかどうかよりも、聞きたいことがあるでしょう。
今日も来てくれてありがとうございます。熊本を拠点としている坂口恭平くんが、新政府災害本部発足しました。twitterを使った彼らしいメディア。すでに、いろんな情報や人が、彼のもとに集まってる。僕はこのメディアが大好きです。
16/04/15
