居心地の良い場所

僕はどういうわけか、居心地の良い場所があまり好きではないようです。20代の頃、音楽活動がお盛んだったころ、電車の中で突然、男性に声をかけられたんです。僕に興味がある、といって、その日ちょうどライブだったのでそのことを教えたら、本当にライブに来てくれて、打ち上げにも参加してくれて、こう言ったんです。「音楽活動に励みながらも十分なお金を手に入れることができるお仕事があります」って。メモを渡されて、後日そのメモの場所に行ったんです。そしたら何というか、違ったらごめんなさい、ネズミ講みたいなお話しだったんです。すごく僕のことを気に入ってくれている風だったので、丁重にお断りさせてもらいましたけど、そのとき、「居心地の良い場所」についてものすごく考えたんです。ネズミ講でもよくね!?とも思いました。そのころ、ちょうど周りでもそういう人たちがいたりしたので、そのことを否定する話を聞くと、そんなに悪い話なのか、とも思ったんです。「お金=居心地のよい」の式ができちゃえば、それは成立するじゃないかと。けど、僕はそれを選ばなかった。それがお金じゃない別の話だったら、どうだったんだろう、とも、たまに思うけど。。例えばマダムに気に入られて、「今日から私の家に住みなさい、好きなだけ音楽やっていいから」と言われたらとか。
居心地の良さを知ることは悪くないことだと思います。結婚だってそう。僕なんか結婚できないと思ったこともあったけれど、なんとか家庭を築いて、なんとか生活費を稼いで、なんとか働いている。お金があればもっと違う暮らしがあるのだろうけれど、この生活も居心地がいい。もしも急に子供たちや嫁ハンがいなくなったら、空虚感が残ってしまうことでしょう。居心地のよい生活に慣れ過ぎてしまうのはよくない。僕たちはそのことを、大震災とか不況から学んできたはずと思うんです。
今日も来てくれてありがとうございます。そんなわけで、春休みの子供たちは今日からジジ・ババのもとへ。空虚感。。。

16/03/31