素直じゃない

昨日の管理人の話の続きになるけれど、管理する立場としては、素直な人間ばかりが集まっていれば、管理は楽でしょうね、と思う。けれど、管理の外から圧がかかったときに、対応ができなくなってしまうと思うんです。だって、これまでは管理下でうまくやってこれたわけなので、管理の外の話をあえてすることはなかったのですから。そんなことを考える人は「素直じゃない」なんて言われて指をさされるわけです。ちょっと前までは、そういうイメージがあったんですけどね、今の時代はそういう人たちが求めれているような、僕のまわりではそう実感しています。
だからといって、子供の素直じゃない部分は肯定できません。一度叩いておかないと。最近は、「こどもは素直が一番」とかいって、上から蓋をするように子供たちに接しています。「不条理じゃ!」とか、子供たちに騒がれても、「やかましい!世の中は矛盾だらけじゃ!子供は黙って受け入れろ!」とまで、最近は口にするようになってしまいました。。
つまり、管理する側も、される側の心理をわからないと管理できないのだと、子育てをしながら感じるのです。そういう視点で養老孟司さんの「毒にも薬にもなる話」を読んでいると、面白くて、何度も頷けるんです。
今日も来てくれてありがとうございます。子供たちをみていると、「素直じゃない」は、だれもが持っている人間の本性なのかもしれないなぁ、とも思ったり。

15/11/13