足りないもの

こどもを授かる前と後で決定的に違うものがあります。以前の僕に決定的に足りなかったもの、今の僕の根底にあるもの、それは格好良く言うと「生命力」でしょうか。産んだのは嫁ハンだけど、僕は生まれて初めて自分の子供を、命を生み出したわけです。「出産」という経験は、かつてこれほどの衝撃は他に覚えはありません。以前なら「いいや」と思えたことも、今はよくありません。僕だけならよいのですが、子供たちがいるからです。他のどんな感情よりも、揺るぎない感情として「死ねない」という想いが生まれたのです。
勤め先の職場にはママさんが多いのですが、時短という制約がありながらも、残った仕事を自宅で作業したり、みんなより1時間早く出社して、仕事をしたりしているのです。その彼女たちの姿から、責任感というか、生命力を感じるんです。彼女たちの姿にすごく共感させられるし、僕の心もアツくさせられる。
昨日の映画「るろうに剣心」で、剣心が最後に手にした「足りないもの」は、とても素直に、僕のこころに入ってきたのでござるよ。人を切らないことが目的じゃない、生きようとすれば、道は開かれる。で、ござる。
今日も来てくれてありがとうございます。僕はまだ、あまったるい戯言をぼやいているだけでごじゃる。まだまだ、足りないでごじゃる。

15/11/07