フリーランス

僕らの世代が社会にでるころにちょうど、フリーランスという働き方が増えてきて、以降10年くらいでその環境もいろいろと改善され定着してきました。僕がデザイナーという仕事を選んだのも、身近な人のフリーランスとして働く姿が格好良く見えて、マイペースな自分にあった仕事だと思えたからです。当初は、それが一部の人たちだけだったので、格好良く見えたのですが、今では、もうみんなフリーランスみたいなもので。片足は居酒屋のアルバイト、もう片足が本業のはずが、どちらが本業かわからなくなるような例も、たくさん見かけるようになりました。フリーランス飽和状態です。今の時代の働き方にマッチしているという見方もあるようですが、フリーランスで軌道にのった人の話を聞くと、会社として受けたい仕事もあるそうで、いずれかを選べるのはとても魅力的に思えました。フリーランスにならないのかとよく訊かれますが、インディペンデントな精神がないわけではないけれど、僕は会社の中で働くことの楽しみを結婚してからの8年間で感じています。フリーランスもなってみたら、気づくこともたくさんあるのでしょうけれど、僕はサラリーマンが好きになりました。夢からドロップアウトしたやつの意見みたいに聞こえるかもだけど、規則的であり、不自由であり、だけどそこでもオリジナルなものをアウトプットできる環境は、案外楽しい。まるで会社の中にいながらフリーランスになったような気分になれる。そんな風に僕は働いています。
今日も来てくれてありがとうございます。会社の環境も自分たちから変えることができる。新しい働き方をどんどんアップデートしていこう。

15/10/10