実は僕、結婚するまで自分のことをアガリ症だと思ったことがありませんでした。ライブのときやイベントでみんなの前でしゃべるとき、尊敬すべき先人の音楽家の方たちとお会いしたとき、マイペースでいることができました。けど、結婚してからというもの、新天地でできたパパ友たちとしゃべるときや、視点を変えてからズキュンときた憧れの人とお会いするとき、会社で人前でしゃべるときに、アガッてしまうようになりました。なんでだろう?って何度か考えたのですが、「慣れない」環境に合わせようって変な気を起こしていたんだと思うんです。最近はもうすっかり、会社でもマイペースを確立できてきたので、アガルことは減ってきました。もう5年目ですしね。「慣れ」は大きいのでしょうね。
けど、随分悩みました。いろいろ試しました。手のひらに「人」という字を書いて飲み込んだり、吐く方に意識した深呼吸をしたり。そして行き着いたのは、みうらじゅんさんの「別のプレッシャーを与える」というものでした。例えば、鼻毛の処理をわざと怠って、人前でスピーチをするとします。するとどうでしょう。本来のスピーチすることへのプレッシャーよりも、みんなが鼻毛をみているかもしれない、という別のプレッシャーで頭がいっぱいになり、スピーチはどんどんと言葉が出てくる、といった現象を体験しました。リラックスした状態になったとき、練習を重ねたことは自然と出てくるんですね。逆に自分も鼻毛の方に気をとられてしまうんですけど。
もしも、大切なプレゼンや面接を控えている方がいましたら、ぜひ、みうら式のアガリ症対策で挑んでみてください。
今日も来てくれてありがとうございます。風邪をひいているときに酒飲んでぐっすり寝るみたいなものだと思います。
15/09/29
