コールトゥアクション

Webマーケティングの世界では「CTA」という、訪問者にとってもらいたい行動を誘導する「行動喚起」を意味する用語があります。「PTA」じゃありません。マーケティングという嫌いな言葉を勉強してから4年が経ちますが、けっこう仕事以外にもあてはまることが多くて、なかなか本気で嫌いにはなれません。
だれかと仲良くなりたいとき、気になる人がどのように思っているか知りたいとき、待っていては少しもゴールに近づきません。こちらから寄り添わないとわからないことだらけなのです。思い込みが正しかったり間違っていたり、仲良くなれたり、いきなり泣き出されたり。こういうところからも、人間は社会的な生き物なんだと感じます。
図書館に養老孟司さんの本を探しにいったら、肝心なときに養老孟司さんの読み仮名を忘れてしまい、図書館にあるパソコンで検索することができなかったんです。そこで、いつもみかける図書館のおばさんに「養老○▲さん…」と言葉を濁して訊ねてみたら、なんだか一瞬笑顔を見せて、本のある場所へ僕を案内してくれました。そこは「社会学」と書かれたコーナーで、けっこう僕の好きそうな本がたくさん置いてありました。おばさんは、「養老孟司さんの本なら、たっくさんあるから、いつでも声をかけてください」と、丁寧というよりも熱のこもった態度をうけてびっくりしました。きっと、このおばさんは養老孟司さんが好きなんだろうと、僕もうれしい気持ちになりました。
今日も来てくれてありがとうございます。コールトゥアクションによって得られる答えは一つじゃなくて、それどころか、新しい道を切り開いてくれるのであります。

15/09/07