青春

小学6年生の4月に初めて
ミニバスのチームの練習に行ったとき、
同じタイミングで入団した一学年下の子が
身体のガッチリとした子だったため、
そこまで期待されての入団でなかったピー君。

6年生での入団は、タイミングとしては遅いので
即戦力でないとなかなか使ってもらえません。

みんな自分よりも長くバスケをやっている中で
必死で追いつこうと練習に励んだピー君。

同じ小学校の子はいなくて、
団体スポーツの経験がほぼなく
少し引っ込み思案だったピー君は
最初チームメンバーに馴染めない様子でした。

そんなピー君は、ほぼ毎日、
一人で公園に行ったり、
小学校の休み時間に一人で
練習をしていました。

初めてA戦に出たときや
古株のメンバーよりも
試合に貢献できそうなくらいになったとき
コーチに「ヒカルは陰で頑張っている」と
褒められたとき、
僕も一緒にうれしかったのを
鮮明に覚えています。

小学生の間は結局
最後までレギュラーにはなれず
悔しい気持ちもあったと思うし、
最後の大会、卒団式が
コロナで中止になってしまったのも
僕も一緒に悔しかったです。

そんなピー君は中学校で
迷うことなくバスケ部を選び、
ミニバスのチームメイトも多くいる中で
気付けばレギュラーの座を勝ち取りました。

NBAのスター選手の動画を
youtubeで何度も観て
その選手の練習方法を取り入れたり、
プレイを真似したり、
本当に一時は夢中になって
バッシュやバスケ関連のアイテムを
たくさん買わされました。。

身長もぐんぐん大きくなり、
態度もでかくなり、、
迎えた3年生、最後の年。

コロナで練習や試合をろくにできず、
さらに顧問の先生が交代したことなどもあり
みんなのバスケへの気持ちが薄まって行く中
迎えた最後の大会。

初戦、二回戦と進めていくうちに
みんなの士気も高まっていたところ、
三回戦の相手は強豪チームでした。

相手チームもいろいろあったと思うけれど、
ベンチの様子や円陣の組み方から、
この試合にかける意気込みの差を
正直感じてしまいました。

それでも、目の前の試合で
全力でバスケをしていたピー君たち。

相手を挑発するようなプレイをしたり、
「頑張る」だけでない、バスケの魅力も
見せてくれた選手たち。

途中20点差くらいビハインドしたのですが、
残り3分ころには10点差まで追い付いて
ピー君もスリーポイントを決めて
追い上げたのですが、及ばず。

ピー君のバスケットボールは終わりました。

最後にチームメンバーから
一言ずつあったようですが、
バスケを続ける人、続けない人、
みんな頑張ろうという言葉があったそうです。

青春だなぁ。

ピー君は今のところバスケは続けず
高校では物理をやりたいと言っています。

とりあえず受験勉強が大変になるだろうけど、
ひとまず、バスケットボールを4年間
続けてくれてありがとう。

一緒にたくさんドキドキさせてもらいました。

そしてお疲れ様でした。

最後に決めたスリーポイント、
かっこよかったよ!!!

今日も来てくれてありがとうございます。チームメイト、そしてミニバス時代からお世話になったみなさんに本当に感謝です。タマちゃんもたくさん拍手してくれてました。素敵な時間をありがとう。いいもの見せてもらいました。

22/06/20