時計の針はもうすぐ深夜0時。
永福町を越えたあたりで異変に気付き
浜田山駅入り口でついに観念して歩き始めました。
まさかのパンク。
パンク修理の道具は持ち合わせていない。
渋谷から家までのちょうど中間地点でしょうか。
歩いて変えるには距離がある。
ドンキホーテにでもいってパンクセットを買おうか。
もしくはこんな時間に自転車屋さんなんてやっているのか?
ロードバイク専門店に勤める友人に電話してみると、
なんと修理セットを持って駆けつけてくれるという。
友人の家は明大前だったので
本当にすぐに来てくれた。
久しぶりだったけれどすぐにお互いわかった。
おそらく4,5年ぶりだったと思う。
井の頭通りの歩道に自転車をとめ、
馴れた手つきでタイヤをはずしはじめて、
チューブを交換してくれた。
手を真っ黒にしながら
ロードバイクの基礎について教えてくれた。
「こんな風に外で修理するのは何年ぶりだろう」
と話す友人の笑顔に救われた。
見事5分程度で修理は完了。
もう時間が遅かったので、
今度飲むときにおごらせてといって別れた。
ついていないで終わると思った一日が
一瞬にして楽しくなった。
真っ黒な手をしながら笑った友人の顔が忘れられない。
13/08/06