~文化を味わう~

 

かれこれ10年以上のつきあいのオーストラリア人がいるんですけど、
彼といるときは殆どワイン。
振り返ると文化的な味わいを教えてもらったような気がします。

20代の頃は食卓でのお酒はビールがほとんどで、ごくごく飲んでばくばく食べて、、
焼酎やワインも味わうことはしていたんでしょうが、とにかくよく飲んでいました。
さすがにこの歳になって環境も変わって、食のスタイルも変わってくると
昔のような食生活はしんどくなってきます。
次の日どころか、食べてる最中にもう駄目です。。。
家でも、仕事のオツカレの一杯のビールをぐびぐびって飲んだり、
今はもう、それに一品あれば済んじゃうような貧弱な胃袋です。

そんな毎日を繰り返す中、四年ほど前からイギリスに住みついてた彼が、
久々の一時帰国で一緒に夕飯を食べた時、その文化的な味わいを感じたのです。

彼と一緒のときはワインだったので、近所のワイン専門店で適当なのを選んで用意しておきました。
ワインオペナーでコルクをぬいて、、
何度やってもちょっと照れる作業です。
「ほっ」って、シャンパンみたいな「ポンっ」ではなくて、
どこか安堵感の漂う「ほっ」って感じ。
気取っているように思えてしまう、コルクの匂いをかぐ仕草をおえると、
「とくとくとくとくとくっ」って、
「カラダにお得だよ~」って聞こえてくるようにグラスについで、
また匂いをかいで、、、

ワインが食卓の真ん中にくることで、時間が変わる気がするんですよね。
大人の時間というか。

ちょっとずつワインを味わいながら、料理も味わって、会話も楽しむ。

彼と遊ぶとき、1時間以上も食卓を囲んでワイン飲んで、料理食べて、会話して、、、
そういえば、昔もそうだったなぁ、、と思い出しながらその時間を楽しみました。

これって、日本だと、
「あたたかいうちに」、とか、「生ものだから早く」とか、
「遊ぶのはあと、先に食べなさい!」みたいな。

それがワインが登場することで
なんだろう、料理がパーティーみたいな
楽しくなりますね。

いいですね、ワインって。
日本値で1500円くらいのやつなら、楽しく味わえるようなこと彼言ってました。
この日も話も弾んで、彼の好物の唐揚げとも愛称よくて、
料理も美味しくいただけるワインでした。

「モナステリオ デ ラス ヴィニャス グラン レゼルバ  2003」ってやつです。
是非に!

これからもせっかく出会えるワインなので、
嫁ハンのワインにあう料理と一緒に
アーカイブとして残していこうと思います。

ちょっと過去のものから紹介していきたいと思います。

(味わいは続くのです)

12/01/15