いくら払いますか?

キッチンリフォーム屋さんと
ホームページの作成の商談。

このリフォームという業界が
とてもユニークで、
何で選ばれるかの理由に
コスト以外あまりなくて、
付加価値をつけにくいんですって。

けど、安かろう早かろうの
大手の企業がいたり、工務店さんがいたりして、
その枠から抜け出したいのだけど
ネットで調べられたら勝ち目はないと。

だからネット上で見積もりはしなくて
直接お会いして価格を決めるんですって。

そのときにこんなことを言うのだそうです。
「例えば車は軽自動車でも
100万円じゃ買えないじゃないですか。
毎日乗るものでもないのに
せいぜい4~5年もすれば乗り換えもあり得る。
一方、キッチンは毎日使うところです。
リフォームってどのくらいの周期ですると思います?
そう考えると、いくら払えますか?」

なんだか目から鱗の価格設定術です。

この日僕はホームページの
概算見積もりを聞かれました。

業界的な価格、会社的な価格、個人でうける価格は
ある程度知っているつもりでした。

けど、上記のようなユニークな価格設定術があれば、
こう答えることができたはずです。

「例えば営業を一人雇うのにいくらかかりますか?
ホームページを一つ持つというのは
営業を一人雇うのと同じ効果が見込めます。
営業が数字を伸ばすのにどのくらいの期間と
コストが必要ですか?
それを考えると、初期費用と継続するのに必要な
費用が大体想像つくはずです。
あなたならいくら払えますか?」

なんとも民藝的な価格設定だなと。
作り手、売り手側の一方的なものでなく、
使い手、買い手との交渉による価格設定。

さらにこれは既存の「業界」から
離れることができる
新しい「カテゴリ」をつくることができるんです。

この考え方をいろんなところに
応用していきたいなと感じました。

今日も来てくれてありがとうございます。そういえば、家のこともそうだな。世の中そっちに向かってるのかな。

17/02/02