~目指せ3割打者~

 

もののけ姫を見るたびに
思い出すこのコーナー。

久しぶりの「ともに生きる」です。

もののけ姫のあとにニュースで知ったのですが、
長嶋茂雄さんと金田正一さんの伝統の対戦が
この日、プロ野球の巨人対中日の始球式で行われました。

1球目は低めを見逃しボール、
2球目は空振り、
そして3球目を左手1本で金田さんの左へ打ち返した。

映像でも見たのですが、
なんだかジーンときました。
この一打席にかける両者の想いみたいのが
伝わってきたんです。

両者の現役時代をリアルタイムで見てきたわけではないですが、
球状からおこる大声援が僕の知らない歴史を物語っていたようでした。

野球の世界では
歴史=打席に立った回数でしょうか。

記憶に残ったのはホームランだけでは
ないのでしょう。

僕は中学生まで野球をやらせていただいたので
野球の醍醐味を知っているつもりです。

1回から9回まで
スタメンで試合に出ることができれば
最低3回は打席に立つことができます。
3回のうち1回でも打つことができれば
その日は3割打者です。

3割打者とは、1シーズン通して3割打つことができれば
打率王に近づくことができます。
数いるプロ野球選手の中でも
一握りの選手しかだせない数字です。
それが3割打者になることの難しさを表しています。

長嶋茂雄さんという有名な方でも、
ここ一番で凡打することもあったでしょう。
スランプ(不調)が続くこともあったでしょう。
客にやじを飛ばされたことも、
今の時代なら戦力外通告をうけていた可能性もあったかもしれません。

7割以上もの失敗があるなんて、
サービス業じゃありえないって怒られそうな話です。
ただ、そんなサービス業も
お店オープン当初から
打率10割は出せないわけだと思うんです。
失敗があるわけです。

野球の場合はそれを
見せているわけです。
失敗をエンターテイメントのなかに
組み込んでいるわけなんです。

僕はこの野球の仕組みが
インターネットにそのまま置き換えることができることに気付いたんです。

インターネットで情報を発信すれば
1割の人が良しとしても9割の人が好きでないと言う。
SNSで投稿したものに
100人中3人しかいいねを押さないとかいう反応。

今、コンテンツという言葉が流行っていて、
慌ててブログを始めてみたり、
コンテンツづくりに励んでいる企業も多いと思います。

けど、それはやっぱり時間がかかるもので
打率の中でフォームが生まれて来るんだと思うんです。
(そうでない、つきぬけた方も中にはいらっしゃいますが)

失敗とどう付き合うか。

それが3割打者になれるかどうかの
大きな分かれ道だと思います。

幸いなことに僕には
フォームを正してくれる人がいてくれます。

みんなの記憶に残るような
長嶋茂雄さんのような人間にはとうていなれませんが、
人生を通して
「今日のおはようよかったね」
なんて言われる日が2割強あればうれしいかな。

いや、3割目指して頑張ろう。
7割、失敗につき合わせてしまうことになりますが、
ポップコーンでも食べながら、
売り子のかわいいお姉さんに注いでもらったビールでも飲みながら
見に来てくれたらうれしいです。

ポップコーンや売り子のお姉さんをつくることも
必要になってくるかもしれません。

最後に、
僕たちはけっこういろんなところで失敗に直面します。
失敗することを恐れる人もいます。
失敗をかくす人もいます。
失敗を見せる必要はないって。

けど、僕はそうじゃなくて、
失敗とうまく付き合っていくことって
大切なことだと想うんです。

目指せ、おはよう学級、3割打者!

(つづきます)

14/07/05