自転車通勤をはじめて2年が経ちました。
東京はなかなか通勤時に雨が降らないので、
ほぼ毎日のように自転車通勤を続けた結果、
僕の身体は少し変化したように思えます。
すぐに弱音をはかなくなったので、
タフになったのは実感としてもあります。
肩幅まわりも少しがっちりとしてきたでしょうか。
中でも、僕が一番意識しているところは
「握力」です。
ロードバイクの危険さを肌で感じているので、
自転車通勤を続けることに
慣れちゃいけないと、戒めるように
僕はハンドルを強く握ります。
寒くて手がかじかんでいるときでも、
1時間も乗っていて疲れたからと言っても、
ブレーキをかけることができないことは
大事故につながってしまうからです。
でも、実はこれ、
音楽をしているときも、そうなんです。
握力ついたなぁ、って感じるときがあったんです。
想いをこめて弾くとか、
この爆発する感情を伝えたいとか、
それが、自然と「握力」としてアウトプットされちゃうんです。
実際、ギターリストとか、ミュージシャンの握力は
半端ない人多いです。
力みすぎは、よくないと言われますけどね。
大切なものと向き合ったときに
本能的にアウトプットされるものとして
「握力」はあるのだなぁと感じました。
そんなことをね、自転車こぎながら
考えたりするんです。
もしも海水浴をしていて、
突然波にのまれ、
こどもが波にさらわれないよう
手を握ってこちらに引き寄せようとして
「絶対に手を離さない」っていう状況がきたときに、
最悪、僕ごと波にさらわれてしまうくらいの
握力でありたい。
男にとって、父親にとって、仕事をするものにとって、
「握力」は
なくてはならないものなんだと
思うんです。
そう考えると、
僕の背筋は伸びて、
ハンドルに力が入ります。
大好きなロードバイクで
事故ってたまるか。
今年の出勤は残り何日もありませんが、
無事に家に戻ってきて
ロードバイクの一年を終えたいと思います。
ロードバイクちゃん、
今年一年、ありがとうございました。
プジョーおかえり。
来年もよろしくね。
(続きます)
14/12/21