~魔女の宅急便~

 

まるで空を飛んでいるみたい。

いつからか飛べなくなってしまっていた僕は
花粉が舞い散る中、西へ。

飛び方を忘れていたみたい。
笑顔を取り戻せたんです。

好きなことを好きと言えること。
想いを伝えること。

何にもうしろめたいことはないんです。

そう思ったら、途端にペダルをこぐ脚は軽くなって、
国立までひとっ飛び。

小平にいる友人とおはぎを食べることと、
「ありがとう」を伝えるために
hoyaサイクリングは駆け抜けます。

小平は上京してすぐに住んでいた場所。
東も西もわからない当時の僕は小平から吉祥寺へ自転車を走らせていました。
途中、その昔の僕にすれ違いました。

間隔はあいてしまっても、
なぞることの大切さ、楽しさ。
それを知ってしまった僕は、
自転車をとめては走り出しを繰り返していました。

お目当てのおはぎは売り切れていたけれど、
気持ちを確かにお届けしました。
受け取ってくれてありがとうございます。
(お土産までいただいて本当にありがとうございました。)

そして「写真とらせてください!」

売り切れていたのに笑顔で国立を後にして
近くの和菓子屋でおはぎを買って、
もうすぐ卒業を迎える友人が待つ小平へ。

途中、春を見つけたんです。

そして友人と卒業の話、新しい春について
日が暮れるまで話したのでした。

いろんなことがあるけれど
わたしはこの街が好き。

(続きます)

12/03/21