give up

「あきらめる」という言葉、
僕も以前からよく使う言葉でした。

僕が思春期に好きだった音楽も
「オルタナティブ」とか
「サブポップ」とか
「アンダーグランド」とか
名前からしてあきらめていることを
前提とした名前になっている
ジャンルが90年代にたくさん
生まれたように思います。

そうしないと、
既存の固定概念に縛られて
なかなか新しいものが生まれない、
つまり、これまでのやり方を
あきらめることで、
新しい視点やアイデアが生まれるのかも
とデザインのヒントにしていたくらいです。

ただ、「あきらめる」って
辞書で調べてみても
ネガティブな印象のある言葉です。

けれど、これを英語でいうと
「give up」。
「与える」と「アップ」で
なんだかポジティブなイメージが
出てきました。

give upで調べてみると
「ゆずる」という意味も出てきました。

なるほど、ゆずるのか。

あなたの気持ちを
あきらめてもらえませんか。

よりも

あなたの気持ちを
ゆずってもらえませんか。

だと相手にいいやすいし、
いい反応が来そうな気がしてきました。

自分のタイムラインに流れてくる
自分に最適化された
「好きなこと」や「マッチすること」。

「自分」を中心にした視点が目立つ
世の中で、「give up」の視点は
救世主になる気がします。

なので、これはコンテンツ化して
give upを意識していきたいと思います。

今日も来てくれてありがとうございます。僕がこのサイトを続けられるのは、僕の有限な時間を、これまでの自分をgive upしているからなのです。きっと。

23/01/30