~存在感~

 

TOBICHIに到着すると
なにやらお店の中が賑わっています。

著者の糸井重里さんは
期間中お店を訪れることがあり、
運良く遭遇できたらサインをねだってもいい
というおもしろい企画の展示だったので、
もしや!と思い中をのぞいてみると
いた!

ご本人に会いたくてやってきたのに
さらにテンションはあがってしまい、
自分がコントロールできなくなってしまいました。

僕がお店に入るとなにやら
糸井さんがお客さんと話していました。
その様子を店員さんもお客さんも
見入っている、
そんな状況に耐えることができなくなった僕は
逃げるように2階に上がっていってしまったのです。

なんという存在感だ。。

下の階から糸井さんの声が耳にはいってくる中、
心を落ち着かせようと、
展示されている本に手を伸ばします。

糸井さんの本は大体読んだことがあるのですが、
まだ読んだことのない「ボールのようなことば。」を手にして
これにサインしてもらおうと思いました。

本の中に下記の言葉があります。

  ぼくは、なぜだかわからないけれど
  「あいつを呼ぼうぜ」と言われる人がいいと思っている。
  結果はわからないけれど、自分の子どもにも
  そんなふうに育ってほしいと願ってきたし、
  知り合いの若い人たちにも、
  言う機会があれば、そう言ってきている。

「あいつ呼ぼうぜ」には、だれもがなることができるんです。
存在感のある「与える男」。

こちらも何か与えなくては
相手にそう思ってもらえない。

「聞き上手」といわれながらも、
いやいや、だからこそ「与える男」としての
存在感がぴりぴりと伝わってくる糸井重里さんが
階段を下った僕の目の前に姿を見せました。

僕の足は震えていました。

(続きます)

14/10/14