~花屋さんへ~

 

僕は東京に来て15年くらいになるけど、
ずーっと西武新宿線沿いに住んでいます。

遊びや仕事でよく新宿に通っていたので
西武線を利用していました。

西武新宿駅には花屋さんがあって
待ち合わせの際なんかによく
花屋さんの様子を見ていました。

どこで得たインスピレーションなのか
花屋さんで働く人たちはみんな優しい人だと思っていて
遠い憧れのような眼差しで眺めていました。

その印象は今も残っていて
僕は花屋さんが好きです。

花屋さんで働く人たちと喋ってみたい。
絶対にいい人たちだから。

そしておこがましいですが、
僕もその輪の中に足を踏み入れてみたい。

ついにそのチャンスが来たのです。

花好きな嫁ハン。
花を撮りたい僕。

いつも嫁ハンが
「このお店ステキ」という
近所のサミットの中にある花屋さんへ。

しかもPちゃんと二人きり。

家に買って帰るためのお花。

プレゼント用でもなくて
嫁ハンが家の中にそっと飾ってくれているような、、
どんな花なんだろ?

お店の中をPちゃんとぐるぐるとしていると
「千日花」という文字が目にとまりました。

どこかで見たことのある花だなと思い、
前回写真を撮った菊を思い出しました。

そして店員さんに声をかけて
「これってキク科ですか?」

僕が見覚えがあると思っていたのは
嫁ハンがよく飾っていたからで
前回撮影した菊とは全然違うものでした。
恥ずかしい。。

しかも、何束もささっている花瓶に
値札がついていて150円と書いてあるけど、
これまさか全部で150円じゃないでしょ、と思い、
「これどうやって、、」と聞くと
「うちではこのくらいで150円で販売しています」
と、4,5本を1束にしてくれたので
「じゃあ、それをもう一つくらい」
と、300円で8本くらいで買うことに。

「プレゼント用ですか?」
と、聞かれたので
「家で飾るだけです」
と、何故か得意げに。

ぎこちない会話だったけど、
僕が花に興味を持とうとしていることは
伝わったかなぁ。。

まぁ、ひとまず無事に花屋さんで
店員さんと話しながらお花を買うことに成功。

「お母さん喜ぶかな?」
と、Pちゃんとしゃべりながら
最終的に気持ちよくお店をあとにします。

家について嫁ハンにお花を差し出すと
嫁ハンがうれしそうな顔を見せてくれました。

いいね。
お花って。

またいこう
お花屋さんに。

(続きます)

12/12/05